思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

特別快速〈きたみ〉の受難 その1

2013-03-17 12:29:00 | 旅行
ラーメン蜂屋の斜め向かいにはこのような店があります。

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老舗の地場百貨店「三番館」です。百貨店と言うより洋品店ですが。

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ここの経営者は地元でも有名な「虎キチ」です。かつては岩見沢にも支店があり、阪神が強くても弱くても、虎キチを前面に出したセールをしていたのを思い出します。店に入ってみましたが、入口近くでキャリーケースがあったんですがとても安くて驚いた。ドンキホーテより安いかも。テナントの金券屋では札幌までの中央バスの回数券が1枚1,500円で売られていたのも安い。札幌では1,800円くらいが相場な気がする。

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てくてく歩いて旭川駅に戻ります。かつての地平駅の名残はもう見られなくなった。

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これから特別快速〈きたみ〉に乗車します。北見・網走方面に進むにはこの列車しか無いから、同行の志もそれなりに多いと思います。
そういえば横に券売機があったが、運賃表に上白滝とか旧白滝の運賃があった。どうやったら旭川からこの切符で目的地に行けるのかと。

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列車はなぜか架線の無い富良野線用の2番ホームから発車。「特別快速」というと大層立派に聞こえるが、キハ54の単行です。

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なかなか立派なサボが入っています。車番の527はかつて〈礼文〉として使われていた急行仕様車です。座席は0系から転用された転換シートが使われており居住性はいいものの改造車の特性か窓と合っていない…。でも私は早めに乗ったので窓とあう場所に座りました。

定刻15時05分に発車。普通のワンマン放送は「○○、××には停まりません」と言うが通過駅が多いので「停車する駅は当麻・上川・白滝・丸瀬布・遠軽と遠軽からの各駅です」という。当麻を除けば特急と停車駅は同じだ。その当麻も夜行オホーツクは停車してた。

そもそもこの列車の源流は急行〈大雪〉に発する。国鉄末期に全く同時間帯に旭川発着の〈大雪〉があり、遠軽まで急行、その先は名寄本線に乗り入れて紋別・興部まで運転していた。時刻を比べてみよう。

急行:1986年
旭川14:56~上川15:51~白滝16:44~遠軽17:21 2時間25分

特別快速:2013年
旭川15:05~上川15:49~白滝16:32~遠軽17:13 2時間08分

当時よりも速いんですね。キハ56よりも高性能なのでしょうか、加速も鋭いですし。ただ違うのは車内販売が無いことか。かつては旭川ベースの車内販売もいましたから。

車内は旅行者半分、出張客半分といった感じなので途中駅でも殆ど動きが無い。上川から先は普通では”終列車”でもある。中越信号場を過ぎた頃から勾配がきつくなり、馬力のあるキハ54でもしんどそうな音を出して登る。

なんとか上越信号場に到着。ここで〈オホーツク6号〉と行き違いで停車だが、かなり手前に止まってしまった。真隣にオホーツクの先頭車がいる。

なんとここで力尽きたのだ

これ以上降り積もった雪を掻き分ける力を持ってない。それは隣の特急も一緒だった。こちらの運転士は扉を開けて特急の運転士や車掌と話し合う。そして司令室へ無線連絡。そして車内放送
「ただいま上越信号場に停車中ですが雪で先に進めません。係員を派遣していますのでそのままお待ちください」

係員ってどこから?これは長期戦かな。すると隣の特急が20メートルほど後退した。

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見たらこんなに雪が溜まってた。これじゃあ先に進めない筈だ。するとキハ183は轟音を上げてから一気に加速した。飛行機でロケットスタートするのと一緒だ。そしたら何と雪山を越える事が出来た!しかし通り抜けた線路は再び埋まってしまった。

こちらも負けていられない。やっぱり30メートルほど後退してから一気に加速して発車。最初は越えられず空転ばかりしていた。もう一度後退するかなと思ったらうまく噛み合ったのか、ゆっくりではあるが先へ進めるようになった。結局上越信号場を17分遅れで発車した。

その際に駅舎を見たら保線作業員の姿が見えた。誰もいないのなら致し方ないが、係を配置していてこの様はなんなんだ?係を派遣ってこの保線員だろうけど、結局見ていただけだし。もっとも特急が塞いでいるからこちの線路に来られないということか。でも特急の前の除雪もしていなかったし。

列車は「もうこんな場所いたくないよ!」ってばかりに下り勾配になったこともありぐんぐん加速して山を下る。

しかしこれでトラブルは終わらないのだ。