ある老人健康施設入所の高齢の女性から、「今、ここでは車椅子なので動くのが困難だが、死後は宇宙に行って自由に動きたい。そういうことを考えると、死も怖くない」と言われ、びっくりした。誰かが言ったことなどではなく、ご自身で考え至ったことと思われたからである。女性が考えたことは、いかにも深遠であることを感じる。
「宙」の連想だが、西野バレエ団を創始した西野皓三氏の著書『西野式呼吸術』には「宙遊」という概念が紹介されている。心地よい温泉につかり、身体がふんわりと自然に浮かんでいるような状態で、近代的イメージでは無重力空間を自由に遊泳しているような状態に近いという。呼吸法などにより「宙遊」でいられるようになると、潜在能力が現れるという。
捉え方は少し異なるが、戸塚洋二著『がんと闘った科学者の記録』のp.219には、死の恐れを克服する考えの一つとして「宇宙」が出てくる。「宇宙や万物は、何もないところから生成し、そして、いずれは消滅・死を迎える。遠い未来の話だが、“自分の命が消滅した後でも世界は何事もなく進んでいく”が、決してそれが永遠に続くことはない。いずれは万物も死に絶えるのだから、恐れることはない」
飛んで、『華厳経』はこの宇宙全体が仏だと言っているという。その仏が慮舎那仏・毘慮遮那仏である。密教の大日如来と同じだそうです。
「宙」の連想だが、西野バレエ団を創始した西野皓三氏の著書『西野式呼吸術』には「宙遊」という概念が紹介されている。心地よい温泉につかり、身体がふんわりと自然に浮かんでいるような状態で、近代的イメージでは無重力空間を自由に遊泳しているような状態に近いという。呼吸法などにより「宙遊」でいられるようになると、潜在能力が現れるという。
捉え方は少し異なるが、戸塚洋二著『がんと闘った科学者の記録』のp.219には、死の恐れを克服する考えの一つとして「宇宙」が出てくる。「宇宙や万物は、何もないところから生成し、そして、いずれは消滅・死を迎える。遠い未来の話だが、“自分の命が消滅した後でも世界は何事もなく進んでいく”が、決してそれが永遠に続くことはない。いずれは万物も死に絶えるのだから、恐れることはない」
飛んで、『華厳経』はこの宇宙全体が仏だと言っているという。その仏が慮舎那仏・毘慮遮那仏である。密教の大日如来と同じだそうです。