福岡市文学館というのが赤煉瓦でいい感じだ。東京駅と同じ辰野金吾という設計者の作品だそうな。残念ながら逆光でうまく撮れない。
その裏側に回ってみたら、光の具合はいいのに、距離が取れない。裏にある神社がじゃまして。
その神社をみると『水鏡神社』とある。菅原道真が福岡に左遷されて来た時に、やつれたわが身を水鏡に映して嘆いたという。 天神という地名はここから出ていると書かれていた。
鳥居をくぐると、さらに説明がある。鳥居の扁額は、広田弘毅が小学生の時に書いたものだそうな。
よく見ると、とても小学生が書いたとは思えない、しっかりとした、そして意志の強さを感じる。
広田弘毅は、東京裁判で絞首刑になった7人のうち唯一人、軍人ではない人(元首相)で、何一つ(自己主張を)言い訳をせずに13階段を登ったそうだ。つい最近(遅いのだが)読んだ城山三郎の『落日燃ゆ』の主人公だ。
近代史は、どういうわけかあまり熱心に勉強してなかったらしく?記憶が非常に希薄であり、いまだに靖国とかの話題でも、とまどうことがたびたびある。ひょっとすると、日本人みんなが、勉強に不熱心だった、なんてことは、ないよね?(おまえだけだろ!)