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カフェーパウリスタ「森のコーヒー」③(終)

2016-12-15 11:12:08 | お話
🌲🌲カフェー☕️パウリスタ、森🌲のコーヒー🌲🌲③


これまでの生産者と対照的な人物と言えるのがエンリケ・スローパー氏だ。

典型的なカリオカ(遊び上手なリオっ子)で、リオデジャネイロ初の百貨店を創業した華麗なる1族に生まれた。

1990年に祖父から「カモシン農園」を受け継いで有機・無農薬栽培を始め、

ブラジルスペシャリティコーヒー協会の会長を務めたこともある。


エンリケさんは一風変った、 "バイオダイナミック農法" を採用している。

神智主義の、ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法で、

農薬や化学肥料を使わず、

月や星など、天体の動きに着目し、

太陰暦に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫を行う。

「農業を自然のサイクルに合わせると、

コーヒーの木は健康になり、豆の品質が良くなるんだ」

「カモシン農園」もジョン・ネットさんの農園と同じく、

深い森である。

ジャクーと呼ばれる鳥やアルマジロ、カピバラやカワウソたち、

たくさんの生き物が住んでいる。

海抜1,100メートルの高地に位置するので、

ブラジルというよりは、まるで中南米の森のようだ。

「素晴らしい酸味だね」

エンリケさんのコーヒーをカッピングすると、思わず、ため息が出る。

彼の豆はイエローブルボンという品種で、

甘いフルーツの香りと、明るい酸味が持ち味。

そして高地の「カモシン農園」ならではの、

どこまでも明るく爽やかな酸味が広がる。

エンリケさんによって、「森のコーヒー」に華やかさが加わった。


ー・ー・ー・ー


パウリスタでは独自の基準を設け、

彼ら生産者たちと栽培契約を結び

「森のコーヒー生産者グループ」

を結成している。

おかげで「森のコーヒー」は、

生産者それぞれの個性や技が、
ハーモニのように響あい、進化し続けてきた。

気候変動の影響により、有機栽培はますます難しくなってきている。

生産者たちの暮らしを、パウリスタは正当な価格で買い支えていくつもりだ。

私たちは「森のコーヒー」を通じて、

有機・無農薬栽培コーヒーの生産者たちを、もっともっと応援していきたい。

そして、お客様の心に響く商品を、お届けしてお届けしたい!、そう願っている。


(おしまい)

(カフェーパウリスタ「森のコーヒー物語」より)

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