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食卓の力

2016-12-15 12:28:04 | お話
🍀🌸食卓の力🌸🍀


娘が通っていた大学の研究室で、朝1人の男子学生が死んでいた😇という珍事件があった。

外傷はなかった。

検視が行われた。

死因を聞いて友人たちは皆驚いた。

「栄養失調」だったのだ。

決して生活に窮して食うに困っていたわけではない。

なぜなら、彼は100キロを超える巨漢だったからだ。

国立大学に入学したくらいだから、それなりに学力は高かったはず。

だか親元を離れて生活自立をするまでに、正しい食生活の習慣が身についていなかったのだろう。


九州大学農学部の佐藤剛史(ごうし)先生は、
毎年1年生を対象に食生活に関する調査を行っている。

「1日3食を、どこで、誰と、何を食べたか」

を記入してもらうのだ。

Aさんは、その日、昼食を抜き、夕食はコンビニ弁当。
翌日の朝食も抜いていた。

Bさんの昼食は、おにぎりとチョコレート菓子。
夕食はカルボナーラとコーンスープ。
翌日の朝食は抜いていた。

Cさんの昼食はサラダ。
夜はアイスのみ。
翌日の朝は抜いていた。

Dさんのは昼、イタリアンバイキングでしっかり食べ、
夜はもみじ饅頭とミルクティーとスナック菓子。
翌朝もみじ饅頭とスナック菓子、そしてインスタントスープという具合だ。


剛史さんは言う。

「自炊して、自分で作ったお弁当を大学に持ってきて食べる人はほとんどいません。

みんな外食か、お弁当やお惣菜を買ってきて食べます。

この傾向は国立も私立も、都市部も田舎も関係ありません。

大学生はみなこのような食生活をしています」

食べ方は、どうだろう?

朝は食べない。

深夜12時前後に食べる。

お腹が空いたら食べるし、好きなものだけ食べる。

パソコンやスマホの画面を見ながらダラダラ食べる。

その食べ方をしていても注意する人はいない。

18歳までの親の躾も、小・中学校で熱心に行われた食事指導の甲斐もなく、

一人暮らしになった途端、生活は見事に崩れる。

理由は

「例外なく大学の周りにはコンビニ、ファミレス、ファーストフード店、弁当屋が必ずあるから」

と剛史さん。


彼に第一子が誕生したのは2007年のことだった。

里帰り出産をした奥さんが3ヶ月ぶりに帰ってきた。

その日の朝8時過ぎ、剛史さんのお母さんが、お祝いに駆けつけた。

午前中は部屋の掃除をしてくれた。

お昼になった。

腰さんが

「どこかに食べに行こう」

と言うと、

お母さんは、

「作ってきた」

と言って、バックから大きなタッパーを2つ取り出した。


ちらし寿司が作ってあった。

錦糸卵が背景になって、鮭のそぼろと海苔でハート型の笑顔の絵、

いんげん豆で

「おめでとう」

「おかえり」

の言葉。

お母さんは、朝5時過ぎの高速バスに乗ってきた。

いったい何時に起きて、これを作ったのだろう、と剛史さんは思った。


歓喜を上げる奥さんの横で、

彼は、大粒の涙をこぼした。

そして思った。

「自分は、この母に、こうして育てられたんだ。

自分の子供もこうやって育てよう。

愛情いっぱいの食卓をつくろう」

今月19日発行予定の『地頭のいい子を育てる食卓の力』(現代書林)は、

長年学生たちの食生活を見て胸を痛めてきた剛史さんが、子育て中の親に贈るメッセージ本だ。

「地頭」とは、学校教育など外から得た知識や教養ではなく、

自立するまでに家庭内の習慣で培われる、本来持っている「賢さ」と言ってもいいだろう。

この本を読んでいて2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治さんの言葉を思い出した。

記者会見で

「学力が低下しているといわれていますが、

どういう対策をとればいいと思われますか?」

という質問を受けて、野依さんはこう答えていた。

「遠回りのように思えるかもしれませんが、

家族揃って、ゆっくり食事をとることです。

食卓を囲んで、家族全員が今日のことを楽しく語らいながら、

感謝の気持ちで食事を美味しくいただくことです」

と。

野依さんは「地頭の良さ」のことを話したのだろう。

親元を離れるまでの毎日の食卓の力を、侮ってはいけない。


(「みやざき中央新聞」12.12 水谷さんより)


基本的な栄養は、毎日必要なんです。

若いうちは、無理がききますが、永くそうだと、身体の老化がやはまりますね。

基本的な栄養を、毎日バランスよく摂ることが、永〜く、若々しくいる秘訣です。(^_^)

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