葵グループ都内初店舗はマルイ北千住9Fに
北千住駅直結で、百貨店のマルイを中心に区民事務所やシアター1010などが入居する複合施設「北千住ミルディスⅠ番館」。9階には地元の湯葉懐石の名店「宇豆基野(うづきの)」の支店をはじめ和洋中伊の店が揃い、落ち着いて食事をとる事が出来る。今日はこのフロアに2023年9月7日にオープンした「自家製麺 竜葵 マルイ北千住店」へ。
コチラは川口市を中心に店舗を展開する葵グループのブランドで都内初進出店。葵グループは現在、蕨駅東口に本店を構える「中華そば 葵」をはじめ「葵製麺」「濃厚鶏そば 葵」、そして「自家製麺 竜葵」と4つのブランドを運営中だ。店舗は7月30日に閉店した「つけめん TETSU 丸井北千住店」の跡地に入居した形である。
なお屋号は「竜葵」と書いて、当て字だが『ほおずき』と読む。名古屋コーチンを使った「中華そば」と、名古屋発祥の「台湾まぜそば」、それに「ひつまぶし」も揃えるなど、コンセプトを名古屋に絞っている。ドラゴンズの竜と徳川の葵といった所だろうか。店内はカウンターに12席と4人がけテーブル3卓の計24席。
麺メニューは塩そば、醤油そば、鶏白湯そば、台湾まぜそばの4種をラインナップ。それぞれ豚か鶏のチャーシュー、半熟味玉、鶏つくね、穂先メンマ、炙りタケノコ、九条ネギ、岩のりを追加トッピング可能だ。一方の飯モノにはライス、卵かけご飯、チャーシュー丼、そして名物の「ひつまぶし」も提供している。
なお「ひつまぶし」は単品注文不可で麺とのセットのみ。ディナーと土日は550円だが、平日ランチなら450円で食べられるそうだ。 また、おつまみ盛り合わせ、もちもち水餃子もある。店のイチオシは「塩そば」だが、川口の店で啜ったことがあるので、今回は「特製醤油そば(1180円)」に「ひつまぶし(550円)」を添えて注文した。
着丼までは7分ほど。まずは醤油そばだが、スープは名古屋コーチンを炊いた出汁に円みある醤油のカエシを重ねたもの。鶏の旨味がしっかり出ており、上質な鶏油のコクもあって良い味だ。そこに自社工場で製麺した中細ストレート麺が泳ぐ。北海道産の春よ恋、きたほなみ、そして埼玉県産あやひかりと、国産小麦のみを使用。
しなやかで小麦の香りもよくスープとの相性も抜群だ。チャーシューは薄切りの豚肩ロース肉が2枚とハーブが香る低温調理の鶏胸肉が3枚。味玉は出汁がきいて黄身はネットリと。ほか柔らかな穂先メンマと京都知七の九条ネギが乗る。卓上には柚胡椒、柚七味、花山椒、季節の果実酢、黒胡椒があるのでお好みで。
さてお楽しみの「ひつまぶし」だが、本格的に小さな御櫃に入って登場。肉厚で油の乗った鰻に甘めのタレがかかっており、まずはそのままで頂く。続いて霰、山葵、ネギ、海苔といった薬味を添えて。最後は塩そばのスープで茶漬けにして完食した。550円ならこれで十二分に満足だ。次回は北千住限定の「鶏白湯」を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 自家製麺 竜葵 マルイ北千住店
【住所】 東京都足立区千住3-92 北千住マルイ9F
【最寄】 JR常磐線「北千住駅」西口徒歩2分