【水天宮前】 麺処 にぼし香「濃厚煮干蕎麦(1100円)＋背脂の和え玉(400円)」

名店「丿貫」出身店主の絶品煮干蕎麦

東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅の4番出口から歩いて1分ほど。ロイヤルパークホテルそば、水天宮通り沿いに2023年10月25日にオープンした「麺処 にぼし香」へ。ご主人は煮干しの名店「丿貫(へちかん)」グループのご出身。丿貫ゆずりの煮干ラーメンと、季節の魚介を使った日替わり特製ラーメンを提供し人気を博している。

店内はカウンターのみ12席。入口そばに券売機があるにはあるが、夜営業は江戸の「蕎麦前文化」をラーメンでよりカジュアルに楽しんでもらうというコンセプトのもと、食券制ではなく口頭注文で居酒屋のような形で営業。ツマミ類や日本酒なども取り揃えている。なお、夜営業はキャッシュレス決済のみなのでご注意を。

麺メニューは煮干中華、濃厚煮干中華、本日の限定の3種をラインナップしている。それぞれ豚肩ロース肉、うずら、玉ねぎ、バラ海苔を追加トッピング可能だ。また、味付きの替え玉＝和え玉も黒酢、背脂、本日の限定の3種を用意。ちなみに、この日の限定麺は「冷や牡蠣」で、和え玉は「桜海老の和え玉」とのこと。

そして日本酒には島根の王禄、無窮天穏、群馬のシン・ツチダを揃えているほか、大とろしめ鯖、紅ずわい蟹、小松菜のナムル、ホタルイカの沖漬け、味噌漬と酒粕漬の2種のクリームチーズ、厚切り肉刺しなどツマミも充実している。今回は店長イチオシの「濃厚煮干蕎麦(1100円)」と「背脂の和え玉(400円)」をオーダーした。

着丼までは6分ほど。セメント色のスープはアニマルオフだろうか。煮干の香ばしさやビターさを残しつつ、マイルドな飲み口に仕上がっている。とても旨いスープだ。合わせる麺は東京製麺の細ストレートなのだが、セメント系定番のザクパツ系ではなく、あえての少し歯が食い込む程度の中加水麺というのがシブいチョイスだ。

チャーシューは薄切りの肩ロース肉が3枚。丼央に花弁のようにあしらわれており、肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。ほか刻み玉ネギとシンプルな構成。そして和え玉はハリのある麺に背脂、バラ海苔、玉ネギ、胡椒が乗る。ニンニク香るタレが絶妙であっという間に完食した。名店ゆずりの流石の煮干し、お好きな方はぜひ一度！

<店舗データ>

【店名】 麺処 にぼし香 水天宮前店
【住所】 東京都中央区日本橋蛎殻町2-2-2
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」徒歩1分