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肥宝館 -貧すれば丼する-

【日比谷】 芳蘭「味噌らーめん(1200円)」

多くの著名人に愛された古典札幌柳麺

東京メトロ・日比谷駅のA4出口から歩いて3分ほど。JR有楽町駅からも至近距離。JRの高架線脇にある雑居ビルの地下1階で1974年(昭和49年)から営業する老舗「芳蘭」へ。札幌の北24条にある本店から暖簾分けされた2号店で、看板には「古典札幌柳麺」を掲げている。昼11時から、月~土は午前2時、日曜は午前0時まで通しで営業中だ。

店内はカウンターとテーブルで30席ほど。付近に劇場が多いこともあり、壁一面に大御所俳優から文化人、芸人、アナウンサーなど有名人のサイン色紙がズラリと並んでいる。またフレンチの巨匠・三國清三氏も、帝国ホテルで働いていた四半世紀ほど前からコチラの味噌バターらーめんのファンで足しげく通っているという。

麺メニューは醤油、塩、味噌の3種のラーメンを主軸に、ふかひれ姿煮らーめん、豚バラ角煮らーめん、芳蘭特製辛々らーめん、鶏そば、カレーらーめん、わんたんをラインナップ。土地柄か値段はシンプルな醤油らーめんでも1200円とお高めだが、平日は午前11時から午後2時まで麺類100円引きでライスをサービスしてくれる。

また御飯、特製カレーライス、スープおじや、しゅうまい定食といった飯モノも。さらにお新香、砂肝のピリ辛漬、きんぴら牛蒡、花しゅうまい、辛しねぎワンタン、角煮などのツマミもあり、一杯飲ることもできる。定番は醤油らーめんとも聞くが、今回は「味噌らーめん(1200円)」にサービスのライスを付けてオーダーした。

待つこと6分ほどで、直径25センチほどの鉢のような丼が到着した。ほんのり獣臭のあるスープは、豚骨と鶏ガラをベースに利尻や日高の昆布、玉ネギ、生姜、ネギなどを炊いたもの。そこに赤味噌中心のタレを重ねている。サラリとした飲み口で甘味も控えめ。ラードもさほど多くないためスッキリした飲み口に仕上がっている。

そこに合わせるのは西山製麺の黄色い中太縮れ麺だ。味噌スープとの相性は言わずもがな。チャーシューは噛み応えがある豚肩ロース肉が3枚。ほかブリブリ食感の大きなキクラゲが5枚、ウズラ、メンマ、白胡麻、ネギが乗る。麺もライスも進むオールドスタイルの一杯、美味しく完食した。反面、新しさはないがたまにはこういうのも良い。

<店舗データ>

【店名】 芳蘭
【住所】 東京都千代田区有楽町1-2-9
【最寄】 東京メトロ千代田線ほか「日比谷駅」徒歩3分

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