肥宝館 -貧すれば丼する-

【十条】 Chu-Ru-Ri「芳醇塩らーめん 特製盛り(1200円)」

ラーメン激戦区・十条、期待の新星

JR埼京線「十条駅」から西へ歩いて7分ほど。十条仲通りと本郷赤羽線の交差点そばに2019年1月にオープンした「Chu-Ru-Ri(ちゅるり)」へ。ご主人の関口氏は、若くして銀座の人気店「鴨そば 九代目けいすけ」の店長を勤めた実力派。20代半ばで独立・オープンした「Chu-Ru-Ri」は、十条の期待の新星として注目を集めている。

レギュラーのメニューは「芳醇塩らーめん」「ちゅるり醤油らーめん」「濃厚味噌らーめん」「MAZE油そば」。いずれも違った方向性の4品を用意する気合の入れようだ。また、月ごとに手の込んだ限定メニューも提供している。散々迷ったのだが、今回は人気NO.1という「芳醇塩らーめん」を特製盛りでオーダーした。

チケットを渡すと、まずは食前酒がごとく、小さなグラスでアイスコーヒーがサービスされる。なんでも「健康に良いから」だそうだ。これは珍しい。さらに、卓上に「ご自由に」と置かれた自家製の漬物をつまみながら着丼を待つ。白菜と人参、昆布、胡麻、鷹の爪を特製のタレで漬け込んである。結構良い味で箸が止まらない。

そうこうしている内に配膳されたのは、透き通ったスープが張られた美しい丼だ。スープは豚骨をベースに、豚ゲンコツ、香味野菜、日高昆布などを弱火でじっくり炊き上げたという清湯。事前情報で牛骨も使っていると聞いたが、独特の香りは前面に出ず。動物、魚介、野菜と各素材の旨味がバランス良く抽出されていて旨い。

その澄んだスープに三河屋製麺の中細ストレート麺が泳ぐ。全粒粉入りで香りも良く、塩味がやや強めのスープとも相性は抜群だ。スープが濁らないための配慮か、特製の追加トッピングは別皿で提供される。チャーシューは低温調理の豚肩ロースと角煮の2種。どちらも脂身は少なめで肉の味をしっかりと感じられる。

臭みの無い半熟の味玉、エグミの無い青菜、香りの良い海苔、香りの強すぎない白ネギなど、各トッピングも手抜かりが無く、繊細な丼を演出する。最後にほのかに香る柑橘の香りが、スッキリとした後味にしてくれる。非常にレベルの高い一杯である。これは、他の醤油、味噌、油そばも要チェックである。十条の新星、お見事。

<店舗データ>

【店名】 らーめん専門店 Chu-Ru-Ri(ちゅるり)
【住所】 東京都北区上十条3-9-7
【最寄】 JR埼京線「十条駅」徒歩7分

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