唯一無二の「蜊豚骨ラーメン」を小岩で
JR小岩駅の北口から歩いて6分ほど。奥戸街道沿い、東井堀交差点そばで2019年7月から営業する「吟麺」へ。ご主人は以前、小岩駅南側で「変な店」の屋号で深夜営業のレストランバーを営んでいたが、再開発のあおりを受け閉店。駅北側のコチラに「吟麺」を創業した。赤い壁に「蜊豚骨ラーメン」の看板が目印だ。


この場所にはかつて、ベジポタラーメンが人気の「バリバリジョニー松」があった。閉店して暫く空き店舗になっていたが、そこに出店した形である。ダークウッド調の壁に革の椅子、ステンレス食器と落ち着いた雰囲気の店内はカウンター10席ほど。麺メニューだが、ラーメンは「蜊豚骨ラーメン」の1種類のみである。
ほかにカレーうどん、肉うどん、本日の旬のパスタをラインナップ。ラーメン専門店ではなく、旨い異種麺料理店という感じか。サイドメニューはプチサラダ、かしわ飯。また水餃子、だし巻き玉子、手羽元甘辛煮といったツマミメニューも用意されている。今回は「蜊豚骨ラーメン」に味玉(80円)を乗せ、さらに「かしわ飯」も注文した。


サラサラした飲み口のスープは、丁寧に焚いた豚骨出汁をベースにアサリ出汁を重ねたもの。豚骨が優勢だが、あとからアサリの旨味も追いかけてきて旨い。合わせる麺は縮れた細麺でスープとの相性もよい。上には生姜風味のアサリのむき身、黄身がトロトロの味玉、浅葱、スプラウト、キクラゲ、細モヤシがトッピングされている。
ちなみにデフォルトのラーメンにはチャーシューが乗っていないので、欲しい方は追加注文を。一方の「かしわ飯」だが、こちらは福岡の郷土料理で、鶏肉、刻んだ人参、干し椎茸などを炊き込んだもの。飯粒に焦げと照りもあり旨い。ラーメンがアッサリだったのもあり、ペロリと完食した。落ち着いた空間での充実のランチであった。
<店舗データ>
【店名】 吟麺(ぎんめん)
【住所】 東京都江戸川区西小岩3-11-19
【最寄】 JR総武緩行線「小岩駅」徒歩6分