繁華街で深夜0時開店。行列必至の鯛塩麺
徳島県鳴門市に「堂浦(どうのうら)」という釣りの名所がある。真鯛をはじめ魚種が豊富と聞き、私も何度か釣りに出かけたことがある。ところが、想像以上に潮流が速すぎて陸からの釣り=おかっぱりでは大苦戦。潮止まりを狙い、なんとか小さな真鯛が一匹という有様。ただ、渦潮を作り出す潮流だけのことはある。魚は身が締まって旨かった。
この「堂浦」の名を看板に掲げたラーメン店が、徳島市の繁華街のど真ん中にある。深夜0時開店にも関わらず、週末は行列必至の人気ぶりだ。こちらは、すき焼き風と言われる「徳島ラーメン」ではなく、真鯛をはじめ新鮮な魚介類を使ったラーメンを提供している。「徳島ラーメンにはもう飽き飽き」という地元民も大喜びの美味な一杯を頂けるのだ。
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こちらの名物は「鯛の塩らーめん」。ご主人の実家「堂浦」で漁れた真鯛をじっくり煮込んだというスープは、丁寧にアクがとられ、雑味も臭みもない逸品。トッピングにもパリパリに揚げた鯛の皮が使われた、まさに鯛づくしの一杯だ。最後は残ったスープに「替飯(200円)」を投入し、おじや風にして一気に啜り上げるべし。替飯とは十五穀米に塩昆布が乗ったもので、+100円で生玉子や明太子、チーズをトッピングできる。せっかく来たなら啜らにゃ損損。
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なお、鯛のほかに「新作」として、数々の鮮魚系創作らーめんが提供されている。これを頂くために、別の日に再訪。ウニを贅沢に使った「雲丹潰し(800円)」は、バターと生玉子のまろやかさも相まって、独りなのに思わず笑みがこぼれる旨さ。もちろん替飯との相性も抜群。これは行列が出来るわけだ。旅の都合などで「深夜はちょっと…」という方は、徳島駅前の支店ならランチも営業しているので、そちらに是非。
<店舗データ>
【店名】 堂の浦 栄町本店
【住所】 徳島県徳島市栄町1-30 Jsビル
【最寄】 JR高徳線「徳島駅」徒歩15分