高松の夜のシメに推したい「大八そば」
「ことでん」の愛称で親しまれる高松琴平電気鉄道。現在は高松市の中心から金刀比羅宮へと延びる琴平線のほか、東南方向へ延びる長尾線、壇ノ浦の戦いが繰り広げられた屋島を経由し東へ延びる志度線の3路線が運行されている。今回はこのうちの志度線で瓦町のターミナルから2駅、松島二丁目駅が最寄りの「大八そば」を訪問。
店舗は御坊川の東側、国道11号=高松北バイパス沿いで夕方5時から朝3時まで営業している。プレハブ造りのソソる外観だ。店内はカウンター10席と4人がけテーブル3卓の計22席。麺メニューは中華そば、チャーシューめん、キムチラーメン、たまご中華そば、みそラーメン、担々麺、そして夏季限定で冷やし中華も用意している。
また、カウンター横にはおでんの什器があり、とうふ、たこ、牛すじ、アキレスなどが良い塩梅に仕上がっている。とうふは崩れやすいこともありスタッフがネギ、鰹節、カラシと共に盛り付けてくれるが、他はセルフで取りにいくスタイルだ。ほかギョーザ、たこ酢、もろキュウ、昆布の佃煮、もずく、メンマなどのツマミも。
酒もビール、ハイボール、樽ハイ、焼酎、日本酒と揃っており、こりゃ一杯飲りたくなるところだが、残念ながら今回は連食中なので「チャーシューメン(750円)」 のみを注文。着丼までは待つこと6分ほど。スープは鶏ガラベースの清湯で醤油のカエシは控えめ。ややオイリーだが、優しい味わいに仕上がっている。
麺は中太ストレートで喉越しが良くコシがあり、スープとの絡みも抜群だ。そしてチャーシューは豚肩ロース肉が5枚。赤身部分と脂身のバランスが最高で、味付けが薄めなので肉の味をストレートに楽しめる。厚切りで食べ応えがあるのも嬉しいところだ。そして甘めの味付けのメンマも、店で炊いて味を染み込ませており旨い。
ほか、シャキシャキの茹でモヤシと刻みネギがトッピングされる。突出した個性やジャンクさ、派手さこそないが、どの具材も丁寧に下処理し味付けされており満足度の高い一杯だった。このお店、聴くと半世紀は営業をしているとのこと。歓楽街からは少し離れてはいるが、シメの一杯に是非推したい店である。
<店舗データ>
【店名】 大八そば
【住所】 香川県高松市松島町3-2
【最寄】 ことでん志度線「松島二丁目駅」徒歩5分