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肥宝館 -貧すれば丼する-

【神奈川 熱海】 温泉つけ麺 維新 熱海本店「並盛 海老鶏とん(1050円)+まぐろトロメンチ(200円)」

温泉水を練り込んだ自家製麺が魅力

昭和レトロブームも手伝って観光客数が増加している熱海。内装に昭和風情を残すホテルアカオ、情緒あふれる銀座商店街、純喫茶、遊技場、熱海秘宝館。作られた観光用のレトロもあるが、ここは本物。昭和42年の開業以来、熱海の歴史を見続けてきた「熱海第一ビル」へ。熱海駅すぐ目の前、地下道で駅と直結している。

1Fにはブティックや雑貨店、土産店、着物レンタル、喫茶店、セルフフォトスタジオなどが。そして地下1Fには飲食店が入居する。エントランスこそ新しい感じを出しているが、床、天井、手すりに看板。内装には昭和が残されている。今回は地下の飲食店街の一角で2013年5月28日から営業する「温泉つけ麺 維新 熱海本店」へ。

コチラは温泉を使って小麦に米粉を織り込んだオリジナルの麺で啜る一杯で人気の店だ。越後湯沢に本店を置く「越後維新」の姉妹店とのこと。駅前かつ直結という好立地、それに温泉を使った麺という珍しさも手伝ってか外国人観光客も多く訪れるようで、英語と中国語のメニューも揃っている。店内はU字カウンターに12席。

麺メニューだが、つけ麺は海老+鶏+豚骨の「海老鶏とん」を筆頭に、鶏とん、鶏とん醤油味、辛鶏とん、こってり魚介鶏とんをラインナップ。なお麺量を同一料金で並盛330g、大盛500gから選べるほか、プラス100円で得盛660gに増量も可能だ。そしてラーメンは海老神拉麺、辛神拉麺、豚骨神拉麺、醤油神拉麺を提供する。

また、この日は冬季限定で「味噌バターコーン」と「海老味噌」のラーメン、つけ麺も用意。それぞれ炙りチャーシュー、味玉、メンマ、辛さ増し、海苔、ネギを追加トッピング可能だ。サイドメニューには残ったスープに入れる「あとめし」や「あとめしDX」、小ライス、名物「まぐろトロメンチ」や国産黒豚を使った餃子も。

今回は一番人気という「海老鶏とん」の並盛(1050円)と「まぐろトロメンチ(200円)」を注文した。着丼までは12分ほど。海老を揚げた「海老玉」が小皿で添えられる。ツヤツヤの麺は小麦に伊豆網代温泉の名湯「松風苑」の温泉水、新潟産の米粉を配合して打った自家製の中太ストレートだ。麺肌ツルツルでコシが強くモチモチ。こりゃ旨い。

なんでも温泉に含まれるミネラル分が小麦の持つ力を最大限に引き出すのだそうだ。温泉水は保健所の指導のもと使用しているとのことなのでご安心を。石鍋でグツグツに煮えたつけ汁は、鶏と豚骨を炊いた白湯に海老油を加えたもの。富士山の雪解け水で日本名水百選に名を連ねる「柿田川湧水」を使用。麺だけでなく汁もまた熱海ならでは。

ゲンコツ、豚足を136度、三気圧で炊いたコラーゲンたっぷりの豚骨白湯に鶏を加えた旨味濃厚なスープに、海老油の香りが重なり良い味に。甘味は強すぎず後味も悪くない。その汁の中には鶏チャーシュー3カット、ネギが入る。ツルツルモッチリ食感の麺との相性も抜群だ。麺の上には材木メンマ、海苔がトッピングされる。

途中でサクラエビ風の海老玉を加え香ばしさをブースト。さらに卓上には七味、荒挽ブラックペッパー、ホワイトペッパー、シナモンやローリエ、唐辛子が入った「マジックビネガー」があるのでお好みで味調整を。最後は節系の割スープでサッパリと完食。麺は並盛だとちょっと少なかったか。大盛にすればよかった。

そしてお楽しみ、揚げたての「まぐろトロメンチ」は、マグロのトロを贅沢にミンチにして揚げたもの。スパイシーなソースを付けて頂く。トロトロという感じではなく魚肉の食感はしっかり。噛めば噛むほど脂が出てくるが、生姜とネギでサッパリとした後味で美味だ。熱海ならではの商品が多いお店、観光の際にはぜひどうぞ。

<店舗データ>

【店名】 温泉つけ麺 維新 熱海本店
【住所】 静岡県熱海市田原本町9-1
【最寄】 JR東海道本線「熱海駅」徒歩3分

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