関西からの刺客「鶏Soba座銀」がKITTEに
東京駅前の「KITTE丸の内」地下1階のグルメゾーン『ラーメン激戦区』。2019年3月に「松戸富田麺絆」、四川担担麺「阿吽」、味噌「ど・みそ」、淡麗系の「福味」、豚骨「博多一幸舎」の5店舗で創業したが、2020年10月に「一幸舎」が閉店し「かね田」に入れ替え。さらに2024年2月末に「阿吽」も閉店し長らく空いていた。
そのスペースに8月20日、満を持して「鶏Soba 座銀」がオープンしたのである。運営するのは大阪に拠点を構える株式会社銀の葡萄だ。大阪・肥後橋が本店の「鶏Soba座銀」のほか、博多豚骨×関西だしの「神虎」、鯛白湯「〇de▽」、牡蠣ラーメン「NEXT SHIKAKU」などエッジの効いたブランドを展開している。
なお「座銀」の都内出店は神楽坂に続く2店目だ。店内は向かい合うニの字のカウンターに12席と4人がけテーブル2卓の計20席。行列時は先に食券を購入してから列に並ぶルールである。麺メニューは「鶏Soba」を筆頭に、貝と魚介の出汁Soba、鶏つけSobaをラインナップ。また「にぼし吟醸nigori」も近日発売予定とのことだ。
それぞれチャーシュー、燻製味玉、ゴボウ、そしてこれら3種を全て増した「特製」を追加可能だ。また炙り肉寿司、チャーシュー丼、鶏ユッケ丼といった飯モノや鶏唐揚げも用意。今回はかなり値は張るが「特製鶏Soba(1750円)」をオーダーすることに。金銭感覚がマヒしてきたので「炙り肉寿司(500円)」も追加してしまおう。
待つこと7分ほどで具沢山の一杯と肉寿司が到着した。泡立つスープはクリーミーな鶏白湯。本店同様に鹿児島の桜島鶏を使っているだろうか。気持ち塩味は強めだが旨いスープだ。そこに柔らか目に茹で上がった中細ストレート麺を合わせている。個人的にはもう少し固めの方が好みだが、スープとの相性は悪くない。
丼縁からはみ出すように盛り付けられたチャーシューは低温調理の鶏胸肉が2枚と、レアで大判な豚肩ロース肉が2枚、鴨ロース1枚が乗る。特に豚肩ロースは肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。味玉は燻製してあり香りが良く旨い。丼の上に主役かのように鎮座する牛蒡の素揚げもまた、クリーミーなスープと馴染んで良い味に。
ほか柔らかな穂先メンマ、紫玉ネギ、水菜がトッピングされる。卓上には七味があるのでお好みで味調整を。そしてお楽しみの「肉寿司」は1皿に2貫。牛の前足の付け根の肉「ブリスケット」を炙ってあり、ホロホロと舌の上でほどけ旨い。麺も飯もあっという間に完食した。関西からの刺客、ぜひ東京駅でご賞味あれ。
<店舗データ>
【店名】 鶏Soba 座銀 KITTE丸の内店
【住所】 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーB1F
【最寄】 JR「東京駅」丸の内南口より徒歩1分