二大国民食の二刀流。黒いカレーとラーメンと
東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅のB3出口から徒歩3分。清洲橋通り沿いに2020年7月13日にオープンした「カレと。Men」へ。ご主人の清水博丈氏は、90年代末のラーメン界を彩るも2009年に閉店した新宿「竈」を経営していた人物だ。しばらくの時を経て、カレーとラーメンという二大国民食の二刀流で清澄白河の地にカムバック。
メニューは「牡蠣煮干し醤油BLACK Men」と「清澄BLACKカレ。」の2軸を提供。ラーメンはローストビーフ、刻み玉葱、味玉を。カレーは野菜や牛カツ、炙りチーズ、温玉、味玉を追加トッピング出来る。また、ローストビーフや牛カツは単品でもオーダー可能で、一緒にクラフトビールやフルーツビールを引っ掛けることも出来る。
今回は「牡蠣煮干し醤油BLACK Men」に味玉(税別120円)を乗せてオーダーした。ダークブラウンで濁ったスープは、表面に油の層が出来てアツアツ。牡蠣煮干しを使用しているが、豚骨と鶏ガラの白湯と合わせてあり、牡蠣の風味は前面に出過ぎず。味の輪郭にシャープさは無いが、渾然となった旨味がグッと押し寄せてくる。
香ばしく重厚で複雑な味。この個性的なスープに合わせるのは、麺肌に少しザラ付きのある日本蕎麦のような食感の中細麺。ハリやコシはさほど無いが、スープをよく纏う。ローストビーフはメニュー写真にあるようなレアな仕上がりを期待していたが、着丼時に既に、かなり熱が入っていたのが残念だ。ただ、肉は柔らかく味も良い。
ほか、黄身がネットリした味玉、刻んだ紫玉葱、カイワレ、ゴボウ素揚げがトッピングされる。少しスープが重く感じ始めた頃合で、玉葱が良いアクセントに。あっという間に完食した。なお清水店主の主義で、ラーメンとカレーのハーフサイズは無い。次は是非、ラーメンスープをベースにしたというカレーも1人前頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 カレと。Men
【住所】 東京都江東区白河3-6-7
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」徒歩3分
★2023年9月30日をもって閉店。