「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、日中はまだまだ暑いですね。
お彼岸の中日ではありますが、まだ彼岸花はピークではないようで、来週に回します。
今週は、以前から行ってみたいと考えていたとびしま海道の大崎下島にある「御手洗地区」を訪れました。
「潮待ちの港」という言葉があります。
潮待ちとは、潮流を利用して航行する船が潮流の向きが変わるのを待つことです。
それで各地に潮待ちの港が出来ました。
瀬戸内海は周りの海からの潮の流れが複雑で、広島県では鞆と並んでこの御手洗も有名です。
広島市からはR31経由で2時間くらいで着きます。
安芸灘大橋は有料(普通車730円、軽自動車・軽二輪以上570円、原付1種2種50円)ですが、島内で1000円以上の買い物をすると帰りの無料チケットをもらうことができます。
駐車場に着いたら、まず御手洗休憩所で観光マップをゲットします。
メインとなる通りを歩きます。
江戸時代~昭和の港町の雰囲気を残した街並みが見られます。
残されている店舗の数々。
宿。
理容院。
醤油屋。
時計店。
昭和の看板を掲げた「御手洗昭和館」。5000点以上のレトロ玩具が見られます。
入館料は一般300円です。
映画やCMのロケ地にもなっています。
乙女座。昭和12年に出来た劇場。戦後は映画館として運営。
昭和40年代半ばに廃業。
病院。
船宿 脇屋。
メインの通りを抜けて、海岸の道に出ました。
高燈籠が2つ見えます。
秋を感じさせる雲。
ここには、海が見える店があります。
1階がカフェや食事が出来る店舗で2階が宿泊施設になっているようです。
今回は「船宿カフェ若長」で昼食をいただきました。
ここは市の文化財に指定されており、宿泊はできませんが、2階で海を見ながら食事などをすることができます。
2階の部屋全体が昭和の感じです。
丸机が3つあり、椅子は無くて畳に座って食べるようになります。
見晴らしはとて良くて、土曜日で開店直後ということもあり、客は私ひとりでした。
クーラーなどはありませんが、海からの風と昭和の扇風機で十分心地よかったです。
レモンを使ったスイーツが売りの店らしく、食事の種類は多くなくて、私は「船出土産の肉みそご飯」をいただきました。
ミートスパゲッティのマーボー丼という感じの料理で、意外な美味しさでした。
近くで食事が出来る店が何店舗かありますが、半分くらいは「土日祝のみ営業」ということなので、開店日時を確認して行くのが良いかと思います。
鳥居の向こうに見えるのが岡村島(愛媛県)に架かる橋です。
食事を含めて2時間ほど滞在しました。
江戸時代に、ここで船を出すのを待ってたであろう人々の姿を想像しながら、ゆっくりと歩くだけで心が休まります。
ご覧いただきありがとうございます。
夕菅(ゆうすげ)
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