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横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

ヴァイオリン・リサイタル

2011-07-23 22:42:05 | 絵画・音楽・文学

今夜は、王子ホールに知人のお嬢さんのヴァイオリン・リサイタルを聴きに行きました。

ウィーン国立音楽大学に留学し、現在はハンブルク州立歌劇場管弦楽団、主席第2ヴァイオリン奏者として活躍中の、大島響さんです。

曲目はヘンデル:ヴァイオリンソナタ イ長調 op1-10、モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第34番、イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第4番、メシアン:テーマとヴァリエーション、フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調、アンコールにグリーグ:君を愛す

久しぶりにライブのヴァイオリンを楽しませてもらいました。

 

 

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バチカン美術館

2011-07-02 19:08:26 | 絵画・音楽・文学

一度は行ってみたい、何度でも行ってみたい美術館シリーズを1週間続けましたが、美術史を良く知らないで、不正確なことも書いていると思います。お許しください。

シリーズの最後を何で締めくくろうか迷いました。

一級の美術館ができるのには理由があります。その地が、その時代の権力や経済の中心地であることです。芸術家たちが集まり、また世界中の宝を、奪ったり買ったりして、集めます。フランスのルーヴルしかり、大英帝国の大英博物館しかり、アメリカのメトロポリタン美術館しかり、スペイン・ハプスブルク家のプラド美術館しかりです。

ロシア帝国のエルミタージュ美術館か、ウイーン・ハプスブルク家の美術史美術館か、迷いましたが、バチカンを選びました。歴代ローマ教皇の収集品を展示する美術館です。フィレンツェのメディチ家が衰えたあと、ルネサンスの中心はローマに移りました。

ここでの主役はミケランジェロとラファエロです。ミケランジェロはシスティーナ大聖堂の天井画(天地創造)を依頼され、ラファエロは署名の間(アテナイの学堂)などを依頼され、ふたりは同時期にバチカンで仕事をしました。年齢も10歳も違わないのですが、バチカン美術館入り口にあるふたりの像が、ミケランジェロが白いひげの老人で、ラファエロが若者の姿なのは、ミケランジェロが長寿(88歳)で、ラファエロが若くして(37歳)亡くなったからでしょう。

ミケランジェロの天地創造は凄いです。圧倒されます。サン・ピエトロ大聖堂では、ピエタ像も見ることができます。

ラファエロはローマで数々の大作を描きましましたが、私は個人的には、若いころ、フィレンツェ時代の一連の聖母像の方が好きです。

 

 

若いころは、ゴッホが一番好きで、ルノワールやモネを好きになったのは、かなりあとです。印象派の時代がモネの”印象、日の出”の1872年頃からだとすれば、日本では明治4年です。パリでは、その前年1871年、パリコミューンで蜂起した市民ら3万人が殺害されたばかりの年です。今から見れば、かなり昔なのですが、印象派の絵は、現在でも魅力を失っていません。しかし、印象派とは対極にある新古典主義のアングルもきらいではないのです。

イタリアルネサンスのダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロは天才です。他にもフィリッポ・リッピ、ボッティチェリ、ティチィアーノらがいます。15世紀後半から16世紀前半は、日本は戦国時代です。

最近になって、北方絵画の凄さも分かってきました。ピーテル・ブリューゲル、ヤン・ファン・エイク、ヒエロニムス・ボッス、ファン・デル・ウエィデンらです。

ピカソも天才です。ルソーも好きです。他にも好きな画家がいます。なかなか海外を訪れることはできないのですが、機会があれば行ってみたい美術館はたくさんあります。

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ウフィツィ美術館

2011-07-01 21:24:40 | 絵画・音楽・文学

メディチ家歴代のコレクションが展示されています。15世紀はフィレンツェの世紀でありメディチ家の世紀であると言われます。この美術館はその象徴とも言えます。

フィリッポ・リッピやヴェネティアのティツィアーノの傑作も含め、豊富なコレクションですが、主役はボッティチェリでしょう。マリヴェーラ(春)、ヴィーナスの誕生など必見です。

 

もう一人の主役は、ダ・ヴィンチです。画家としてデビューし、1482年にミラノに去るまでフィレンツェで過ごした彼の、若いころの絵を見ることができます。受胎告知はダ・ヴィンチ21歳のときの作品とされています。

フィレンツェでは、ラファエロの傑作小椅子の聖母やティツィアーノの悔悛するマグダラのマリアのあるビッティ美術館、そしてアカデミア美術館のミケランジェロのダビデ像が必見です。

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フィラデルフィア美術館、メトロポリタン美術館、MoMA

2011-06-30 23:45:10 | 絵画・音楽・文学

1993年の6月、留学から帰国して大学で仕事をしているころ、フィラデルフィアで学会がありました。ヨーロッパの国際学会では、英語が母国語ではない先生方も多いので気が楽なのですが、アメリカの学会で発表するのは初めてで、けっこう緊張したものです。懇親会はフランクリン協会科学博物館で行われたと記憶しています。ヨーロッパの学会でも、ノーベル賞の記念舞踏会の会場とか、古城の中とか、工夫が凝らされた懇親会に出たことがありましたが、博物館で懇親会というのは初めてでした。

フリータイムには、独立記念館も自由の鐘も見に行かず、一路美術館へ。フィラデルフィア美術館の正面階段は、映画ロッキーでトレーニング中のロッキーが階段を駆け上がっていくシーンで有名です。展示されている作品ではルノワールが印象的でした。しかしもっと印象的だったのは、館内のレストランです。実は、隣接するカフェテリアと間違えて入ってしまったのですが、美術館の中にこんなに本格的なレストランがあるとは。美術館内のレストランとしては、私の知る限り最高です。その分、値段も高かったと思いますが。

学会が終わったあとも、7-8月には夏休みをとらないという条件で、数日余分に休みをもらいました。鉄道(アムトラック)でニューヨークへ。ニューヨークでは2泊して、昼は美術館(メトロポリタン、MoMA:ニューヨーク近代美術館)、夜はブロードウェイのミュージカル(オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル)。メトロポリタンはルーヴルや大英博物館と並ぶ巨大ミュージアムです。そしてMoMAには、好きな絵がいろいろありました。

 

その後ナイアガラを見物して、国境を越えカナダへ。トロントで一泊して、その年ワールドシリーズを2連覇することになるブルージェイズのナイトゲームを観戦。チケットはすぐ手に入ると言われていたのですが、チームの状態がよいと人気も上がります、完売でした。このためにトロント来たので、必死の思いで、スタジアム(スカイドーム)の周りにいたダフ屋から、値切ってチケットを手に入れました。

最後はミネソタへ。ミネアポリスには、Dr.パパレラという耳科学の大家がいて、彼のところには当時、大学の後輩で現在独協医科大学の教授になっている春名先生と、私がスウェーデンでお世話になり、今はカロリンスカ研究所・フディンゲ病院の教授になっているDr.Pontus Stiernaがいました。縁のあるふたりが、同じところにいるのですから、訪ねないわけにはいきません。ミネソタではパパレラの”神の手”の手術や研究室を見せてもらいました。

充実した旅行になりましたが、この時以来アメリカには行っていません。

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福岡県立美術館

2011-06-29 23:57:42 | 絵画・音楽・文学

今日も用事で大分へ・・・向かったのですが、霧のため滑走路を目視できず、大分空港への着陸をあきらめ、飛行機は福岡空港に向かいました。2回着陸をトライしたのですが、結局安全を優先して着陸をやめたパイロットの決断には、敬意を表します。また、これが帰りの便でなくて良かった。大分発羽田行きは、羽田から来た飛行機が折り返すので、大分空港に着陸してくれないと、必然的に羽田行きは欠航になり、今日のうちに戻れなければ、明朝の診療に間に合いませんから。

とは言え、時間のロスは最小限にしたいです。どの方法をとっても、福岡空港から大分まで2時間以上はかかります。航空会社が用意してくれたのは、博多駅までの地下鉄と博多駅から大分駅までのJRの引換券。JRの引換券は、博多駅のみどりの窓口で、乗車券、特急券と交換してもらうとのこと。福岡空港から別府までの高速バスの時間が、ちょうど良かったので、バスで行きたいということを伝えると、JRの引換券の換わりに、現金6000円を渡されました。

今日は予期せず、福岡経由大分行きになってしまったのですが、以前意図して帰省のときに福岡に寄ったことがあります。ある美術館に行きたかったからです。美術館シリーズ番外編、行きたい人は行ってみたい美術館、福岡県立美術館です。

この美術館には、高島野十郎(本名高島弥寿)のコレクションがあるのです。高島は福岡出身で、独学で絵をはじめ、画壇とは全く無縁に、隠者のように生き、認められないまま世を去ったため、孤高の画家と呼ばれていますが、その作品の力には、尋常ではないものがあります。私がこの美術館を訪れたときには、高島の絵の展示室には私ひとりしかおらず、彼の作品群に囲まれて、怖れさえ覚えました。

   

高島は蝋燭を描いた作品をたくさん残しています。そのため蝋燭の画家と呼ばれることがあるそうです。彼の蝋燭の光の妖しさ美しさは、確かに魅力的ですが、それだけなら、ド・ラ・トゥールという先駆者がいます。蝋燭は高島のほんの一部に過ぎません。

 

上は、ド・ラ・トゥールの大工の聖ヨセフ(ルーヴルの膨大な絵画の中でも、目を引く作品です)とマグダラのマリア(メトロポリタン美術館)

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