昨夜は、第4回@(横浜北4区)耳鼻咽喉科セミナーに出席。東京医療センターの五島史行先生の「小児のめまい”BPV”」と、湯田厚司先生の「スギ舌下免疫療法の治療プランニング~私の11年間の治療経験と保険適応後360例から分かること~」の、2つのご講演を聴かせていただきました。
湯田先生のご講演では、当院でスギ舌下免疫を行っていて感じていたこと、考えていたことの裏付けが得られ、今後も積極的にこの治療を行っていこうという思いを新たにしました。
当院で行っているスギ花粉舌下免疫療法の結果は、一昨年から続けている方は有効、著効を合わせた有効率は100%です。もちろん、本来100%ということはあり得ず、無効の方もいるはずですが、当院は湯田先生のところに比べれば全体の例数は少ないし、軽い副作用などで治療を途中で終了したり、ご自分から受診しなくなってしまわれた方が何人かいらしゃいますが、それはこの中に含まれていません。一昨年から続けている方は、1年目の昨シーズンからある程度効果のあった方がほとんどなので、その意味では当然の結果かも知れません。
昨年から治療を開始して、今年の春が1回目の花粉シーズンだった患者さんでさえ、有効率は92.3%でした。あくまで患者さんの訴えと、花粉飛散期の薬を昨年より大幅に減らせたかどうかからの判断ですが、今年は昨年より花粉が多かったことを考えると、予想を上回る結果でした。
この他にも、ヒノキ花粉症について、湯田先生独自のお考えも聞けて、昨夜はとても有意義な会でした。