今月は皆勤賞(厳密には、アップロードが夜中0時を過ぎて翌日になった日がありましたが)だったのに、今日はネタがなく困っていたのですが、亜沙郎先生のブログで”ぴあ”の廃刊を知って、私もひとこと書かせてもらうことにしました。
若いころ、まだインターネットはもちろん、情報誌さえ”ぴあ”以外に無かった時代ですから、映画の情報は、すべて”ぴあ”で得ており、毎号買っていました。ぴあには、本当に感謝しなければなりません。その私も、もう何年もぴあを買っていませんでした。
私が洋画の映画館が1軒しかない地方都市から上京してきたのが1974年でした。ぴあも創刊したばかりで、限られた書店にしか置いてもらえず、当時住んでいた目黒の書店では手に入りませんでした。情報が商売になるという感覚が一般にはまだない時代に、ぴあを創刊した人は、大したものだと思います。
及川正通さんが表紙を担当するようになったのは、1975年だそうです。今週出た最終号の表紙も、及川さんのイラストです。これもすごいことです。36年間にわたって、同じ雑誌の表紙を描き続けてきたのですから。及川さんも70歳を越えられているのに、最終号でも筆の衰えを見せていません。
ぴあの創刊は1972年、同じ年に創刊した映画誌”ロードショー”も、数年前に廃刊になっています。情報誌に限らず、このネット時代、雑誌はその役目を終えようとしているのかも知れません。