横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

鼻副鼻腔炎の病態と治療5 薬物療法

2011-07-10 15:21:05 | 院長ブログ

急性鼻副鼻腔炎は細菌感染によるものであり、抗菌薬が考慮されます。昨年(2010年)、日本鼻科学会から診療ガイドラインが出されました。耐性菌の増加に対応して、抗菌薬を必要ないときは使わず、必要なときにはしっかり効く薬を選んで使うための、ガイドラインです。

慢性鼻副鼻腔炎に対しては、1990年頃からマクロライド療法が行われるようになり、効果を上げています。マクロライド系の抗菌薬には、細菌に対する作用だけでなく、いりいろな抗炎症作用があって、これを少量長期間使うと、今まで使われていたどの薬よりも、慢性鼻副鼻腔炎に効果があるとされています。

他に消炎酵素剤や粘液溶解剤が使われることもあります。アレルギー性鼻炎を合併している場合には、抗アレルギー薬も、使われます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鼻副鼻腔炎の病態と治療4 鼻... | トップ | 三浦投手復活 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

院長ブログ」カテゴリの最新記事