日曜月曜と連休のあと、水曜日も休診日ですので、昨日火曜日はやはり忙しかったです。患者さんの数は、久しぶりに大台を大きく超えました。昼休みこそ1時間とれましたが、午後の診療が終わったのは7時半になってしまいました。お待たせしてしまった患者さんには申し訳ありませんでした。
それでも、数年前には大台を超えるような日は昼休みはなしで、午後も終わるのはもっと遅くなっていました。けっして手抜きをするようになったのではありません。問診、処置、処方、アドバイス、カルテの記載など、絶対手を抜いてはいけない部分は、最大限の集中力で行います。しかし、10年以上の経験で、ポイントを抑え、徹底して無駄をはぶくことは、できるようになりました。もちろん、スタッフの力も大きいです。
診察室には、必ず看護婦さんと医療秘書と呼んでいる事務スタッフとのふたりが、常に側にいて私を助けてくれます。看護婦さんは、私が患者さん(のお母さん)にお話している内容、あるいは私のちょっとした動きから、次に何をするかを予測して、一言も指示などしないのですが、処置をしようとしたときには、もうすべての準備ができています。医療秘書も、小さな患者さんの頭持ちなどをしながらも、患者さんの呼び入れや案内や受付、処置室への連絡など、事務的なことはすべて行ってくれます。受付会計や処置室にいる5人も合わせて全7名のスタッフが、この時期はフルに活躍します。
しかし、忙しかった耳鼻科の冬も、これで峠を越えます。ニュータウンのファミリーは、ほとんどの方が地元の方ではありませんから、子供たちが冬休みになると、多くの方たちが帰省されます。旅行に出かけられる方もいらっしゃいます。今日が今年最後の受診という方が多かったです。年末年始には、ほとんどの感染症が減ります。今年3月まで岡部信彦先生が情報センター長をつとめられていた国立感染症研究所のサイトで、それが確認できます。保育園や幼稚園は休みだし、家でゆっくり過ごされる方も多いので、感染の機会が減るからでしょう。もちろん、休みが明ければ再び感染症は増えるのですが、中耳炎などの耳鼻科の感染症も、感染性胃腸炎も、12月の勢いはもうなくなります。もっともインフルエンザだけは、12月はまだ流行し始めで、お正月休みで一時的に減っても、そのあと本格的な流行になります。しかし、インフルエンザで耳鼻科を受診される方は少数派です。たいていは、内科や小児科を受診されるでしょう。
今年もあとわずかです。当院も27、28、29日の、3日間の診療を残すのみです(29日(土)は通常と異なり、午前中の診療を午後1時まで行って、午後は休診にします)。毎年この時期は、休診期間中に救急診療が必要になることなどないように、できるだけのことをするのですが、少数ですが必要になる方がいらっしゃいます。救急診療が必要になったときは、都筑区休日急患診療所などで対応してもらってください。耳鼻咽喉科医は毎日いるわけではありませんが、内科と小児科の先生は毎日いらっしゃいます。耳鼻咽喉科については、横浜市の休日耳鼻咽喉科救急当番表を参考にしてください。