まあお茶でも一服。(どうした?)
ユナカイトのエッグどす。(京都か?)高さ50ミリほど。
ユナカイトは鉱物名ではなく、米国ノースカロライナ州ユナカ山地で産出される花崗岩の一種で、薄緑のエピドート(緑簾石)、赤の長石(鉄分を含むと赤くなるらしい)、深緑のクローライト(緑泥石)などが混ざり合ったもの。比較的安価。
純粋鉱物でない、鉱物の集合体である「岩石」が「愛玩収集用天然石」の商品になるというのは、改めて見てみるとそれほど多くない。
K2ストーン、ティファニーストーン、タイガーアイ、ピーターサイト、サーペンティン、ブラッドストーン、シャーレンブレンド……あれ? レアもの除くとそれくらいか?
その中でユナカイトは、一つの場所だけで産出するという点でも珍しいかもしれない。
どうもちょっと特別な石に見えてきた。安いんだけど。
加工した人がうまくて、層状になった赤が斜めに流れて、美しい。購入先の名取貴石さんは、研磨加工もやっているところなので、ひょっとしたらそこで加工されたのかも。
そして鈍くて暖かい緑と赤の色。
卵という形が、絶妙にフィットしている。どことなく妖艶。
ちょっと和風の感じもする。洛中洛外図みたいな。
卵型というのはちょくちょくある。丸玉(球形)より存在感があって、混合鉱物やアゲートといった模様系の石にはふさわしいかもと思う。
うちの「ご本尊」のアズライトも「正室」のロードクロサイトも、卵型(これより全然小さいけど)。
卵型というのは、なかなかいいものですね。