貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

「推し」石3つ

2022-09-14 20:01:01 | 漫筆

ブログ1周年ついでに。
まだまだ新米なのにおこがましいですけど、これまでの歩みを振り返ってみて、「この石は『いいですよお』と宣伝したい」というのがいくつかあります。今風に言うと「推し」ですかね。

第一は、やっぱり「レインボー・ムーンストーン」。
個体によって差異はあるけど、透明で多彩な色が浮かぶものは、実に素晴らしい。オパールのような派手さはないですけど、ぼわあっと揺らめく色彩がとても幻想的。カット石よりカボッションの方がいいとあちきは思います。
これは新宿紀伊国屋内東京サイエンスさんで購入のもの。諭吉手前とお高かった。

「ブルー・ムーンストーン」も美しいですけど、よほどいいものでないと「おおすごい」とはならないかも。

第二は、「プレオクロイック・コーネルピン」。
透明で方向によってカラーチェンジするもの。あまり知られていないようですけど、その色の揺らめきは素晴らしい。
ただし稀産で高い。これはKARATZさんで、やはり諭吉手前。



方向変色しないコーネルピンもきれいですけど、多色性を見せるものは別物。

第三は、「高等明度翡翠」。
独特の質感が魔力を持っていますね。ロウカン、氷翡翠、ラベンダーなど、色もとりどり。いいものはとんでもなく高いですけど。
これは夕星庵さんで購入の「ややロウカン」。3000円弱とお安かった。




個人的にはアイオライト、アンダルサイト、アキシナイトといった方向変色を見せる石が好きですけど、これらはちょっと地味すぎて、人に勧めるのはいささかためらう。
ブルードロマイト、ブルーシェーライトはややレアで美しいけど、やっぱり地味かな。

世に人気なのは、(お囃子調子でどうぞ)
「フローライトか水晶か それともサファイアトルマリン」(ハ、ヨイサヨイサ)
みたいですけど、まあそれはそれで。あちきなんかがどうこう言う筋合いのものではない。フローライトと水晶はその2つだけで石市場の8割くらいを占めるのではないかみたいな感じですね。
人気レアストーンのエレメーエファイト、フォスフォフィライト、ユークレースなども確かに美しいですけど、まあ言わずもがな。
若干それらよりはマイナー気味で、賞揚したいというのは、この3つです。