さて、ともあれ安山岩マグマができた。一安心。
で、これが噴き出すと火山島ができる。噴き出さなくても、盛り上がって固まれば(海台)、安山岩成分の「大陸地殻の元」ができる。
これが「島弧」。「島弧」は現在もあちこちで見られるもので、伊豆諸島・小笠原諸島・マリアナ諸島(巽先生の命名ではIBM)は、フィリピン海プレート(海洋地殻)の下に太平洋プレート(海洋地殻)が沈み込んで、そこでできたマグマが噴き出したもの。
ほら、海洋地殻同士のプレートテクトニクスで陸ができてるじゃん。
さらにこのIBMは富士山めがけて突進していて、大陸地殻の最先端である日本列島にぶつかって国土を拡げようとしてくれている。伊豆半島ももともとは島弧の一つだし。
ほら、大陸地殻は海洋地殻の沈み込みによってどんどん成長しているじゃん。
ところがここで問題が生じる。IBM島弧で噴火する火山はほとんど玄武岩マグマを噴き出す。最近噴火して急拡大した西之島は安山岩だったらしいけど、それは例外的。
「島」はできたけど、「大陸地殻」である巨大安山岩塊ができてはいない。
いや、それらの島の地中には安山岩らしき「中部地殻」があるらしい。それが真の安山岩大陸地殻なのか、掘ってみればわかる。ということでそのプロジェクトは鋭意進行中とのこと。
しかし、大陸地殻がなかった時代はどうだったのか。
⑥「プレートの移動」によって島が集まって「大陸」ができる
というのが、これまたなかなかうまくイメージできない。
島弧ができるのは沈み込まれた側のプレート上ですわな。そのプレートが移動していって、今度は別のプレートの下に沈み込む。そうすると上にできていた島弧の「大陸地殻の元」は、軽くて沈み込めないので、分離してその「別のプレート」にひっつく。それがどんどんたまると大きな「小大陸地殻」(?)ができる……?
「初期地球ではマントルや地殻の温度も高かったので、プレートがたくさんできて、あちこちで沈み込みがあった。島弧もたくさんできたし、それが集合することも多かった」ということのようです。
確かに超巨大大陸が何度もできては分裂したらしいので、相当激しいプレートの動きがあったのでしょう。時間も何億年単位と長いし。
でもどうもすっきりしない。まあ素人がすっきりしなくてもいいのですけど。もっと率直に言えば、あまりにちまちましていてロマンティックではない。地球さんはもっとド派手なことをやったのではないか、という妄想も湧きます。
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