貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

あたおか翡翠

2023-01-08 11:33:52 | 単品

こんなん作る方もちょっと頭おかしいんじゃないかと思うけど、買う方も頭おかしいと思う。
「ミャンマー産翡翠18ミリブレスレット」。
18ミリですぜ18ミリ。普通は台座に据えて眺めたりするものでしょう。(それはちょっと大げさだろ)
それを13個、穴開けてつなげて、はいブレス。は?
で、あまりのあたおかぶりに目が眩んで、買ってしまったのです。(やれやれ)

18ミリのブレスなんて、ふつう水晶系とかタイガーアイとかくらい。お守りというかパワーストーン・グッズとかの品物らしい。翡翠をそんなことしますか?(してはいかんということもないだろ)

もちろん、あちきにしては高い。とんでもなく高い。けれど一度目が眩んだものは止まらない。一晩悩んだけど、ついにキヨミズってしまった。(身の程知らずですな)
岐阜・各務原のキラリ石さん。信州富士見の名取貴石さんの姉妹店。二店とも普段は割合地味な感じ。国産石も多い。それが時々こういう無体なものをお出しになる。

しかしですね。計算すると1個の玉が2000円ちょい。翡翠の18ミリ丸玉がその値段というのは安い。安いけれどやっぱ高い。
翡翠がいけない。翡翠の魔に取り憑かれたのです。最初はそんなことなかったのに。(ぐだぐだ言うなw)

     *     *     *

石集めをしたい、というのはまあ欲ではある。欲ではあるけれど、その欲の中にもいろいろな欲がある。(またぐだぐだが始まったな)
見たこともない石を手元に置いてじっくりと眺めたい。これは欲というよりは探検心・探究心である。ああ世界にはこんなものがあるのだ、と。各地の絶景奇景を見てみたいというのと同じ。「体験」欲であって物欲とは少し違う。
ところが、「もっと美しくて大きいものが欲しい」というのは、美への欲求と言えなくもないけれど、ちょっと物欲っぽくはないか。
物欲は物欲で結構。当たり前のものであって持っていけないというものではない。しかし、あちきのようなオジジはもうそういうものは減らしていかなければならない。あの世に行くにあたってこの世のブツに未練を残してはいけない。(何を偉そうにw)

新米ながら、いろいろな石を集めてきた。「ああ、こういう石なのね」と体験し、その美しさを味わってきた。そういう方向で来たので、高級な品が出ていても、「ああ、これは一応持ってる、体験した」と諦める。無茶な出費を避けられる。(そっちが主眼じゃないの?)
ところがそういう中でも、「やっぱもうちょっと大きいの」「もうちょっときれいなの」といった欲は時折出るもの。アウインやコーネルピンの「もうちょい大きいの」を買ったり、ムーンストーンの「もうちょい鮮やかなの」を買ったり。
でもって、これ。翡翠は小さなものだけど色や透明度の違ういろいろなのを集めた。それぞれ違っていて、その美を堪能いたしました。けど、これはちょっと筋が違う。
何よりでかい。そしてバラエティにも富んでいる。どうも欲しい。たまらなくなった。うん、これは物欲かな。

で、実際来たら、迫力満点。ずっしりと重い存在感。それぞれに微妙に違う色合いも素晴らしい。
さらに、光や角度によって微細に変化する色がえらく魅力的。
白い玉も1個はラベンダーっぽい光が滲み、もう1個は緑っぽい光が浮かぶ。白い翡翠なんてあまり考えもしなかったけど、すごく濃密な感じで表情があっていいんですねえ。
1個だけほとんど光を透さないのがあるけど、それも色はなかなか面白い。ちょっとピーターサイトみたい。
で、透過光がまたいいんですわ。通常光とがらりと変わるものもある。あたおかついでに全部並べる。(暇だねえ)









まあ翡翠の専門家や臈長けた石好きは一家言あるかもしれないけど、あちきには最上級のお宝。実際に付けるというのは少し無理っぽい。(やめとけw) 飾って楽しむものかな。
まあね、これは物欲と素直に認めて、この迫力と美を堪能することにいたします。石集め自体が物狂い。こういう突拍子もない物狂いもあっていいでしょう。(いろいろ弁解がうざいね)

しかし、おかげでしばらくは石を買えません。石禁です。ネタもなくなるのでブログもツイッターもしばらくは中断です。(そんなこと言いつつちょろっとまた何か買うんでしょ?)
それでは皆さん、ごきげんよう。(絶対一ヶ月持たないぜw)


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