ジェイダイト(本翡翠)ではないのに「ヒスイ」と名が付くものは、長崎ヒスイ、ナミビアン・ジェイドを上げてきたけど、もう一つ。
「日高ヒスイ」。
ヤフオクなんかで時々出るけど「稀少」とかでえらく高い。これはたまたま安いのを見つけてポチっ。
実はこれは「おまけ」。本体はでかい。むしろ「水石」分類ですな。
日高ヒスイは1966(昭和41)年に日高町千栄で発見された。当初は翡翠とされたが、その後の分析の結果、クロム・ダイオプサイド(透輝石)を主体に、クロム・スピネル、ウバロバイト(灰クロム柘榴石)、ペクトライト(ソーダ珪灰石)、クローライト(緑泥石)、トレモライト(透閃石)などからなる複合岩石だと判定された。蛇紋岩が変成したロディン岩中に産出する。詳しくはこちら。
クロムが非常に豊かな岩石ということですかね。クロムは厄介。別項で。
《発見された日高ヒスイは盛んに採掘され、装飾品用に加工するなどして昭和40~50年代に広く販売されました。しかし、発見から3年ほどで採掘し尽くされたようで、その幕を閉じました。》
絶産のようですね。
上記サイトから拝借。日高山脈博物館蔵。きれいですね。
クロム・ダイオプサイドの比率が非常に高いものなのでしょう。
こういうのはもう出ない。ゲットしたのは「微細日高ヒスイ」を含む石、というべきかもしれません。全体的に白っぽい。
けどアップで見るとなかなか。
濡らすともっと色鮮やかになる。
黒っぽいのはクロム・スピネルでしょうね。明るい黄緑はウバロバイトかもしれない。
普通だと白くてパサパサなので、ちょっと磨いてみようかと思うけど、美しくなるかどうか。
でかい本体のほうは、水石としてベランダに飾り、水で濡らして観賞することにしましょう。
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