退院から約40日が過ぎた。
まだ後遺症に苦しんでいる。
耳鳴りと、ある高さの音がつらい。
たとえば食器のこすれる音やドライヤーの音、テレビのBGMの高い音等は
思わず耳を塞ぎたくなる。
しかし、その音も毎日聞いているといつの間にか脳が慣れてくるらしい。
そのために人ごみの中に入るのも治療の一環といえるかも・・・
と、都合のいいように解釈して大銀ドームに来たものの
さすがにこの歓声はすごい。
耳栓をして大きい音を聞こえないようにしていても頭に響いてくる。
しかし今日の試合は何が何でも見たい。
特に「ミヤサン」のプレーをどうしても見たかった。
この試合にかける想いはお互いに強い。
マリノスは当然ながらリーグ戦の「悔しさ」をぶつけてくるだろうし
その想いがあるからこそ千人近いサポーターが大銀ドームに来たのだろう。
うちは当然「ホーム初勝利」
選手もサポーターの為にと思っているだろうし
私達も選手と勝利を喜びたいと思っている。
毎年くる瞬間ではあるのだが、もうこのメンバーで戦う試合をみる事は
2度と無い。
だからこそ「このメンバーで元旦まで」戦いたかった。
できたらホーム全試合この大銀ドームに来たかったのだが
今年も叶わなかった。
「ミヤサン」の戦う姿をしっかりこの目に焼き付けようと
思った。
後半27分セットプレーから先制点を入れられた。
しかし「デカ」がニアに走りこみヘディングで同点に追いついた。
使い古されたことばかもしれないが「意地の1点」だと私は思った。
「デカ」にとってこの1年は思っていた1年とは違ったものだったに違いない。
だからこそ、このゴールは「デカ」にとって意地でも、もぎ取りたかったゴールだったに違いない。
延長の末、1-2で敗れはしたが終わった瞬間私の周りから大きな拍手が起きた。
それは今年になって一番大きな拍手ではなかったろうか。
G裏に歩いてくる「ミヤサン」が泣いていた。
隣にいる「ニシ」も・・・
「ジョンハン」も「キジマ」も「フカヤ」も目を真っ赤にしていた。
インタビューの中でキャプテンは
「来年再びトリニータがJ1にあがれるように頑張りたかった」
「寂しく、悲しく、悔しい気持ちでいっぱいです」
キャプテンとして3年間「人間として大きく成長できたし
(サポーターには)感謝の気持ちでいっぱいです」
「サッカーをしたくてたまらない」というキャプテン。
もしかして来期、違う色のユニを着てこの大銀ドームで戦うことになるかもしれない。
そのときは最大のブーイングを送りたい。
ポジションMF 背番号32 大分トリニータ キャプテン 宮沢 正史
動画です
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ホーム最終戦に行けなかった私にとって
今日の天皇杯は本当にサンタからの良いクリスマスプレゼントになりました。
心配してくれたたくさんのトリニータの仲間のみなさん、
またいつものG裏町内会のみなさんにも今年中に
会うことができ、お礼を兼ねてたくさんの話ができて
最高の1日になりました。
今年はホームで勝利の歌を歌うことはできませんでしたが
来期はこれでもかというくらい歌いたいと思います。
では、メリークリスマス!!
来年もよろしくお願いします。