大分の絶対的守護神だった高木駿の突然の移籍。
高木は大分でサッカー人生を終えるんだと勝手に思っていただけに今まででの移籍の中で一番ショックでした。
自分の中で消化しきれぬまま迎えたアウェー岡山戦。
分かっていることは入団して6年半、さまざまな場面で大分を牽引してきた高木とは今季もう一緒に戦うことはできない、という事実。
今節は高木が移籍した最初の試合。
『高木がいないから負けた』
と言われたくないのは選手もサポーターも同じ気持ち。
絶対に負けられないし、絶対に勝たなければいけない!
西川にとってもチームにとってもサポーターにとっても特別な試合となった。
『プレッシャーは感じなかった』
試合後西川はコメントしていたが、ピッチ内練習の時、ゴール裏に走ってくる途中で何度か空咳をし、
頬を小さく膨らませ息を吐いているその様子はプレッシャーで緊張しているように思えたが…私の勘違いだったか(笑)
でも、このコメントは西川らしくて頼もしく、少し微笑ましいなと思った。
注目された試合で自分のプレーを何万人、何十万人の人がスタンドやDAZNやSNSで見ている。
そう考えたら私ならば間違いなくプレッシャーに押しつぶされることだろうにあえてそれを『感じなかった』と言う度胸の良さ。
若干21歳!
『幸之介、1人じゃないぞ』
心の中で呼びかけた。
絶対に負けられない、負けてはいけない岡山戦!
まもなくキックオフ!!
その前に…
//////////////////////////////////////
天気予報によるとここシティライトスタジアム(以下Cスタ)は「体温を超える暑さ」
ってなんじゃそりゃあ(笑)
試合開始は確かに午後7時から。
でも開門は5時。
待機列は3時。
その前に駐車場に入れて移動となると…
当然「災害級の暑さ」に耐えなければならない(笑)
私たちは熱中症対策として前日に岡山入り。
いつもの車中泊をやめて、試合の前日、当日の2日間をホテル泊に。
観光をせずにホテルでゴロゴロし体力温存に努め、『2人だけの決起集会』もホテルで済ませました。
試合当日は凍らせたペットボトルを10本クーラーに入れ塩飴やスポーツドリンクも用意しました。
それでもさすがに「災害級の暑さ」は暑いというよりも痛かった。
水を飲む、汗をかく、さらに水を飲む…この繰り返し(笑)
待機列に荷物を置きおーちゃん(圧倒的ニータンの名前)をキャリーに乗せメインの方へと移動。
まずはここで保護者の皆さんと『ハイ、勝ち点3』
名古屋からはYさんご夫婦一家と双子ちゃんも来てくれました。
「みんな大きくなったね」
さらにたくさんの『ファジ丸』くん。
写真を撮るのにどのようにしたらみんなの持ってきたマスコットが均等に綺麗に映るのかアレコレ移動して検討します。
一つのマスコットが目立つのではなく全体として「大分のニータン(圧倒的ニータン、リッジー、おでかけ)」が広まってくれるのが一番の目的です。
それが保護者として一番大事なことだと私たちは考えています。
そこにマスコットブログで超有名なプロガー『だじゅうる』さんが会いに来てくれました。
町田戦で初めてお会いして感激したのが昨日のことのようです。
「だじゅうるさん、ありがとうございました」
【開門】
今日も可愛い3姉妹が挨拶に来てくれました。
「みんな暑い中をありがとう。 暑さに気をつけてね」
こちらは美人3姉妹が大分から駆け付けてくれました(笑)
え~あの~・・・怒られそうなのでここらで書くのを止めます(笑)
//////////////////////////////////////////
【不思議な縁】
ここ岡山スタジアム=(現在はCスタですが当時はカンスタ)と私たち夫婦とは不思議な縁で結ばれています。
2012年8月26日第31節アウェー岡山戦(0-0)
11年前の事です。
奇しくも今回と同じ第31節。
この日も暑い日でした。
試合の前半も終わろうかというところ、隣で応援していた嫁が急に「何か気分が悪いので休むわ」と言ってきました。
2人で階段を降りてコンコースへ。
試合中なので誰もいません。
岡山FCのスタッフさんがすぐにイスにかけさせてくれ、砕いた氷をビニールに入れて持ってきてくれ、さらにうちわを貸してくれ、「暑気にやられたのかもしれない」と塩の入ったお菓子を持ってきてくれました。
本人に言わせると「自宅に帰れないかもしれない」というくらい悪かったらしいのですが、岡山FCのスタッフさんのおかげで30分後には歩けるくらい元気に!
アウェーに行って病気になると誰でも心細くなるものなのですが、だからこそ人の優しさがよけいに身に染みるもの。
「岡山FCのスタッフさん本当にありがとうございました」
ただ話はこれで終わりませんでした。
この一件で落ち込んでいた嫁にその夜 吉報が舞い込んだのです。
「お腹に赤ちゃんができたよ」と娘からの連絡。
「私は赤ちゃんを産まないから期待しないで」とずっと言われていただけに夢のような言葉でした。
「諦めなくて良かった」
それまで沈んでいたのはどこのだれ、とばかりに泣いて喜んだ嫁(笑)
翌年最初の孫(青葉)が誕生しました。
///////////////////////////////////
そこから6年。
2018年3月11日に行われた第3節 アウェー岡山戦。
その1週間前、嫁の体調が悪くなり病院に。
動いていてもじっとしていても常に体が揺れている感じがするそうです。
特に寝返りなどを打つとグルグル回転をしているようになり見ていても気分が悪そう。
病院では「頭位めまい症」と診断されました。
サッカー女子元日本代表の澤穂希さんがかかったのと同じ病気だそうです。
簡単に言うと 剥がれた耳石が三半規管に入りそれが原因で発症するというもの。
この治療法は安静にするのではなく、とにかく頭を動かして「耳石」を移動させるのがベストらしいです。
結果、この日(0-1)で負けたもののこの日最後のチャントが今回と同じ「HOME」
その時も嫁は泣きながら歌っていました。
そこから何度も何度も諦めかけた「昇格」の2文字。
それでも最後まで諦めなかった先に歓喜がありました。
2018年大分トリニータ「J1昇格」!!
レイチェルの諦め顔から一転喜びに変わったあの瞬間が今でも堪らなく感動します。
/////////////////////////////////////////////
そして今季。
2023年8月19日第31節アウェー岡山戦。
試合の数日前に私が体調不良になり、当日行く予定だったスパポ(高木のお別れ会)を欠席。
さらに嫁に「頭位めまい症」の症状が数日前から出始めました。
人様に迷惑が掛からないように万全の準備をしていたのですが、Cスタに入場してすぐに嫁が「めまいがする」と言ってコンコースへ。
「頭位めまい症」なのか、「熱中症」なのか。
1時間ほど涼しいところに座り、凍った冷たい水を飲み、うちわであおいでいると元気を取り戻しました。
試合結果は2018年と同じ「0-1」で負け。
嫁に「頭位めまい症」及び「熱中症」の症状。
最後のチャントが「HOME」
いろいろなことが怖いくらいにリンクしています。
過去2回、夢かと思うような喜びが待っていたのも事実です。
諦めるのは簡単。
でも諦めなかったからこそ夢は掴み取れるものなのです。
//////////////////////////////////////////////
【試合開始】
チャンスはあった。
決定機もあった。
しかし決めきれない。
1点が遠かった。
スタッフを見た。
岡山のシュート13本。
大分のシュート14本。
大分の方が1本多い。
しかし岡山の枠内シュート『5本』に対して大分の枠内シュートは『0本』
スタッツを2度見してしまった。
なんと枠内『0本』なのだ。
これでは勝てない。
負けるのは当然だと思った。
ただ負けたのは誰のせいでもなく全員の力不足で負けたと思っている。
その全員の中にはもちろん私自身も入っている。
選手の後押しをするためにここCスタに来て一緒に戦い勝てなかったのだ。
勝ったら一緒に喜ぶ以上、負けた時に負けた責任を担うのはごくごく当然だと思っている。
私はお客様ではない。
微力ではあるが選手と一緒に戦う戦友だと思っている。
特にアウェーだとその気持ちはより一層増してくる。
暑さの中、無理をしないで座って応援しょうと思いながらも選手ががんばっているから、と90分間立って応援した。
途中で足が痛くなったので靴を脱いだ。
戦う相手が岡山だけでなくコンクリートの暑さが加わった(笑)
私の戦う相手が増えたのだ(笑)
それが可笑しくてつい笑ってしまった。
試合は岡山が1点リードしていた。
大分のコーナーキック10本。
しかし1度もネットを揺らすことはなかった。
///////////////////////////////////////////////
負けた。
勝たなくてはいけない試合で負けた。
試合が終わって選手が挨拶に来た。
先頭はノム。
彼の腕に巻かれたキャプテンマーク!!
常に全力を出し切るノム。
この敗戦を抱え込まなければ良いが・・・
西川。
「高木駿がいないから負けたんだ」となるのがいちばん嫌だったと試合後にコメントした西川。
この試合、一番勝ちたかったのは間違いなく西川だっただろう。
(だれか声をかけてくれ~)と思っていたところにヤマトが西川の肩を「ポンッ!」と叩いてくれた。
続けてサムエルも声をかけてくれた。
(サム、ヤマトありがとう)
SNSではネガティブな言葉が見られるが、私の周りでは
「前を向け!下を向くな!」
「まだまだ大丈夫!」
「ここから巻き返そう!」
の声が大半を占めていた。
過去何度も何度も折れそうになった心を救ってくれたチャント「HOME」
「HOME」
♪ここに集い ♪ 歌い続ける~♪
♪大分の 愛を~歌う~♪
♪勝利目指し 見せて~やれ~♪
♪大分の フットボールを!♪
写真を撮りながら一緒に歌った。
隣から嫁の涙声が聴こえてきた。
何かがこみ上げ歌う声を詰まらせる。
高木と共にずっと大分を引っ張ってきた伊佐。
その伊佐の歪んだ顔を観た瞬間、感情が堰を切ってあふれ出した。
「勝ちたかったなぁ~」
涙が止まらなかった。
その伊佐が西川の元へ。
伊佐が差し出した手をがっちり握った。
そして・・・
背中を押した。
大分の様々な苦悩を観てきた男が「ここからだ」と言わんばかりに背中を押した。
残り11試合。
世の中にこんなにたくさんサッカーをやっている人たちがいて、そんな中で、プロとしてゴールを阻止するかこじ開けられるかのギリギリの場面に毎試合出くわすことができるなんて、プロを目指して挫折した人からするとこんなに羨ましい人生なんてないはず…と、考えれば少しは気が楽になるってもの。
「今度は必ず無失点で勝ってやる』と思えば、きっとまた頑張れる!
「頑張れ 新守護神 西川 幸之介!!」
頑張ろう 大分トリニータ!!
頑張ろう 大分12番!!
Cスタでお会いした皆さん、
声をかけていただいた皆さん
お気遣いいただいた皆さん
ありがとうございました。
高木は大分でサッカー人生を終えるんだと勝手に思っていただけに今まででの移籍の中で一番ショックでした。
自分の中で消化しきれぬまま迎えたアウェー岡山戦。
分かっていることは入団して6年半、さまざまな場面で大分を牽引してきた高木とは今季もう一緒に戦うことはできない、という事実。
今節は高木が移籍した最初の試合。
『高木がいないから負けた』
と言われたくないのは選手もサポーターも同じ気持ち。
絶対に負けられないし、絶対に勝たなければいけない!
西川にとってもチームにとってもサポーターにとっても特別な試合となった。
『プレッシャーは感じなかった』
試合後西川はコメントしていたが、ピッチ内練習の時、ゴール裏に走ってくる途中で何度か空咳をし、
頬を小さく膨らませ息を吐いているその様子はプレッシャーで緊張しているように思えたが…私の勘違いだったか(笑)
でも、このコメントは西川らしくて頼もしく、少し微笑ましいなと思った。
注目された試合で自分のプレーを何万人、何十万人の人がスタンドやDAZNやSNSで見ている。
そう考えたら私ならば間違いなくプレッシャーに押しつぶされることだろうにあえてそれを『感じなかった』と言う度胸の良さ。
若干21歳!
『幸之介、1人じゃないぞ』
心の中で呼びかけた。
絶対に負けられない、負けてはいけない岡山戦!
まもなくキックオフ!!
その前に…
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天気予報によるとここシティライトスタジアム(以下Cスタ)は「体温を超える暑さ」
ってなんじゃそりゃあ(笑)
試合開始は確かに午後7時から。
でも開門は5時。
待機列は3時。
その前に駐車場に入れて移動となると…
当然「災害級の暑さ」に耐えなければならない(笑)
私たちは熱中症対策として前日に岡山入り。
いつもの車中泊をやめて、試合の前日、当日の2日間をホテル泊に。
観光をせずにホテルでゴロゴロし体力温存に努め、『2人だけの決起集会』もホテルで済ませました。
試合当日は凍らせたペットボトルを10本クーラーに入れ塩飴やスポーツドリンクも用意しました。
それでもさすがに「災害級の暑さ」は暑いというよりも痛かった。
水を飲む、汗をかく、さらに水を飲む…この繰り返し(笑)
待機列に荷物を置きおーちゃん(圧倒的ニータンの名前)をキャリーに乗せメインの方へと移動。
まずはここで保護者の皆さんと『ハイ、勝ち点3』
名古屋からはYさんご夫婦一家と双子ちゃんも来てくれました。
「みんな大きくなったね」
さらにたくさんの『ファジ丸』くん。
写真を撮るのにどのようにしたらみんなの持ってきたマスコットが均等に綺麗に映るのかアレコレ移動して検討します。
一つのマスコットが目立つのではなく全体として「大分のニータン(圧倒的ニータン、リッジー、おでかけ)」が広まってくれるのが一番の目的です。
それが保護者として一番大事なことだと私たちは考えています。
そこにマスコットブログで超有名なプロガー『だじゅうる』さんが会いに来てくれました。
町田戦で初めてお会いして感激したのが昨日のことのようです。
「だじゅうるさん、ありがとうございました」
【開門】
今日も可愛い3姉妹が挨拶に来てくれました。
「みんな暑い中をありがとう。 暑さに気をつけてね」
こちらは美人3姉妹が大分から駆け付けてくれました(笑)
え~あの~・・・怒られそうなのでここらで書くのを止めます(笑)
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【不思議な縁】
ここ岡山スタジアム=(現在はCスタですが当時はカンスタ)と私たち夫婦とは不思議な縁で結ばれています。
2012年8月26日第31節アウェー岡山戦(0-0)
11年前の事です。
奇しくも今回と同じ第31節。
この日も暑い日でした。
試合の前半も終わろうかというところ、隣で応援していた嫁が急に「何か気分が悪いので休むわ」と言ってきました。
2人で階段を降りてコンコースへ。
試合中なので誰もいません。
岡山FCのスタッフさんがすぐにイスにかけさせてくれ、砕いた氷をビニールに入れて持ってきてくれ、さらにうちわを貸してくれ、「暑気にやられたのかもしれない」と塩の入ったお菓子を持ってきてくれました。
本人に言わせると「自宅に帰れないかもしれない」というくらい悪かったらしいのですが、岡山FCのスタッフさんのおかげで30分後には歩けるくらい元気に!
アウェーに行って病気になると誰でも心細くなるものなのですが、だからこそ人の優しさがよけいに身に染みるもの。
「岡山FCのスタッフさん本当にありがとうございました」
ただ話はこれで終わりませんでした。
この一件で落ち込んでいた嫁にその夜 吉報が舞い込んだのです。
「お腹に赤ちゃんができたよ」と娘からの連絡。
「私は赤ちゃんを産まないから期待しないで」とずっと言われていただけに夢のような言葉でした。
「諦めなくて良かった」
それまで沈んでいたのはどこのだれ、とばかりに泣いて喜んだ嫁(笑)
翌年最初の孫(青葉)が誕生しました。
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そこから6年。
2018年3月11日に行われた第3節 アウェー岡山戦。
その1週間前、嫁の体調が悪くなり病院に。
動いていてもじっとしていても常に体が揺れている感じがするそうです。
特に寝返りなどを打つとグルグル回転をしているようになり見ていても気分が悪そう。
病院では「頭位めまい症」と診断されました。
サッカー女子元日本代表の澤穂希さんがかかったのと同じ病気だそうです。
簡単に言うと 剥がれた耳石が三半規管に入りそれが原因で発症するというもの。
この治療法は安静にするのではなく、とにかく頭を動かして「耳石」を移動させるのがベストらしいです。
結果、この日(0-1)で負けたもののこの日最後のチャントが今回と同じ「HOME」
その時も嫁は泣きながら歌っていました。
そこから何度も何度も諦めかけた「昇格」の2文字。
それでも最後まで諦めなかった先に歓喜がありました。
2018年大分トリニータ「J1昇格」!!
レイチェルの諦め顔から一転喜びに変わったあの瞬間が今でも堪らなく感動します。
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そして今季。
2023年8月19日第31節アウェー岡山戦。
試合の数日前に私が体調不良になり、当日行く予定だったスパポ(高木のお別れ会)を欠席。
さらに嫁に「頭位めまい症」の症状が数日前から出始めました。
人様に迷惑が掛からないように万全の準備をしていたのですが、Cスタに入場してすぐに嫁が「めまいがする」と言ってコンコースへ。
「頭位めまい症」なのか、「熱中症」なのか。
1時間ほど涼しいところに座り、凍った冷たい水を飲み、うちわであおいでいると元気を取り戻しました。
試合結果は2018年と同じ「0-1」で負け。
嫁に「頭位めまい症」及び「熱中症」の症状。
最後のチャントが「HOME」
いろいろなことが怖いくらいにリンクしています。
過去2回、夢かと思うような喜びが待っていたのも事実です。
諦めるのは簡単。
でも諦めなかったからこそ夢は掴み取れるものなのです。
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【試合開始】
チャンスはあった。
決定機もあった。
しかし決めきれない。
1点が遠かった。
スタッフを見た。
岡山のシュート13本。
大分のシュート14本。
大分の方が1本多い。
しかし岡山の枠内シュート『5本』に対して大分の枠内シュートは『0本』
スタッツを2度見してしまった。
なんと枠内『0本』なのだ。
これでは勝てない。
負けるのは当然だと思った。
ただ負けたのは誰のせいでもなく全員の力不足で負けたと思っている。
その全員の中にはもちろん私自身も入っている。
選手の後押しをするためにここCスタに来て一緒に戦い勝てなかったのだ。
勝ったら一緒に喜ぶ以上、負けた時に負けた責任を担うのはごくごく当然だと思っている。
私はお客様ではない。
微力ではあるが選手と一緒に戦う戦友だと思っている。
特にアウェーだとその気持ちはより一層増してくる。
暑さの中、無理をしないで座って応援しょうと思いながらも選手ががんばっているから、と90分間立って応援した。
途中で足が痛くなったので靴を脱いだ。
戦う相手が岡山だけでなくコンクリートの暑さが加わった(笑)
私の戦う相手が増えたのだ(笑)
それが可笑しくてつい笑ってしまった。
試合は岡山が1点リードしていた。
大分のコーナーキック10本。
しかし1度もネットを揺らすことはなかった。
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負けた。
勝たなくてはいけない試合で負けた。
試合が終わって選手が挨拶に来た。
先頭はノム。
彼の腕に巻かれたキャプテンマーク!!
常に全力を出し切るノム。
この敗戦を抱え込まなければ良いが・・・
西川。
「高木駿がいないから負けたんだ」となるのがいちばん嫌だったと試合後にコメントした西川。
この試合、一番勝ちたかったのは間違いなく西川だっただろう。
(だれか声をかけてくれ~)と思っていたところにヤマトが西川の肩を「ポンッ!」と叩いてくれた。
続けてサムエルも声をかけてくれた。
(サム、ヤマトありがとう)
SNSではネガティブな言葉が見られるが、私の周りでは
「前を向け!下を向くな!」
「まだまだ大丈夫!」
「ここから巻き返そう!」
の声が大半を占めていた。
過去何度も何度も折れそうになった心を救ってくれたチャント「HOME」
「HOME」
♪ここに集い ♪ 歌い続ける~♪
♪大分の 愛を~歌う~♪
♪勝利目指し 見せて~やれ~♪
♪大分の フットボールを!♪
写真を撮りながら一緒に歌った。
隣から嫁の涙声が聴こえてきた。
何かがこみ上げ歌う声を詰まらせる。
高木と共にずっと大分を引っ張ってきた伊佐。
その伊佐の歪んだ顔を観た瞬間、感情が堰を切ってあふれ出した。
「勝ちたかったなぁ~」
涙が止まらなかった。
その伊佐が西川の元へ。
伊佐が差し出した手をがっちり握った。
そして・・・
背中を押した。
大分の様々な苦悩を観てきた男が「ここからだ」と言わんばかりに背中を押した。
残り11試合。
世の中にこんなにたくさんサッカーをやっている人たちがいて、そんな中で、プロとしてゴールを阻止するかこじ開けられるかのギリギリの場面に毎試合出くわすことができるなんて、プロを目指して挫折した人からするとこんなに羨ましい人生なんてないはず…と、考えれば少しは気が楽になるってもの。
「今度は必ず無失点で勝ってやる』と思えば、きっとまた頑張れる!
「頑張れ 新守護神 西川 幸之介!!」
頑張ろう 大分トリニータ!!
頑張ろう 大分12番!!
Cスタでお会いした皆さん、
声をかけていただいた皆さん
お気遣いいただいた皆さん
ありがとうございました。