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川崎市市民ミュージアムの映像ホール企画「映画で見る平和への願い」の「この世界の片隅に」に続いて、今日は「平和記念都市ひろしま+原爆の子」を見てきました。
「平和記念都市ひろしま」(1948~49年)はGHQ検閲により未公開となった、広島の復興についての幻の記録映画。2005年に川崎市市民ミュージアムで発見されました。
もともと広島の復興には広島市・県・国に資金がないので、外資に求めようと広島の実情を国内外に伝えようとしたようです。
監督は、1946年に「二十年後の東京」を監督した秋元憲です。当初長編の予定でしたが、完成したのは20分の短編でした。
冒頭、「謹んでこの映画を原爆犠牲者の霊に捧げる」との字幕が広島県職員戦災物故者供養の木碑にオーバーラップされます。
続いて原爆投下の事実と「日本帝国主義の完全なる崩壊となり、世界はやっとのことで永い陰惨な殺りくから解放された思いをしたのである」となります。この辺は米国政府とGHQの見解が入ってます。
広島赤十字病院に入院されている患者さんの無残な傷を見せますが、以後原爆症に関する映像はなかったです。広島を訪問する皇太子(今の天皇陛下)もありました。瓦礫を片付けるブルドーザーの場面もありました。
その後は、母子家庭の寮、お年寄りが入る市保養院、原爆孤児が収容された孤児院が3個所(市?、キリスト教、仏教)ありました。
個人的には、これが外資を呼び込むものになるの?と思いました。ただ、当時は世界中同じようだったので、みんなが復興に向けて活動している姿を淡々と写すのも効果があるかもしれません。
「原爆の子」は後で。
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