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飯塚俊男監督のドキュメンタリー映画です。
太平洋戦争末期に群馬県中央部に急造された陸軍前橋飛行場の建設から運用の話を中心に学徒動員と前橋空襲の証言も含んだ作品です。
田畑を強制買収して作られた陸軍前橋飛行場は前橋刑務所の服役者、朝鮮人、地元の人たちが動員されて1年少しで完成しますが、急ごしらえのため滑走路が不完全で着陸に失敗して前方につんのめり炎上した飛行機もあったようです。特攻隊の訓練も行われてました。出撃前に会話をした女性の証言では戦闘機が無くて偵察機で出撃することもありました。
学徒動員では風船爆弾の製造にかかわった女性の証言があり、和紙を貼り合わせるコンニャク糊のもとのコンニャク芋の粉を持出して売った人がいた話は参考になりました。
舞台挨拶の後にロビーで少しお話させていただきました。風船爆弾が1万発近く発射されて1千発近くアメリカに到達して6名が亡くなったことはご存じなかったようです。
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