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(昨日の続きです)
「原爆の子」(1952年)は、監督、脚本:新藤兼人、出演:乙羽信子(大映)、宇野重吉、滝沢修、北林谷栄、奈良岡朋子、音楽:伊福部昭(ゴジラ)。戦後初めて原爆を直接取り上げた映画とされています。近代映画協会と劇団民芸製作です。出演者で乙羽信子以外の人は民芸の人です。他に確認できたのは東野英治郎(水戸黄門でおなじみ。俳優座)です。また、出演する子供達は当時の広島に住んでいた子供達です。素人と思えない演技をしてました。
ストーリーは、原爆に被爆してただ一人生き残って、戦後瀬戸内海の小島で小学校の教師をしていた主人公(孝子)が、投下から6年後久しぶりに広島に戻って幼稚園の先生時代の教え子3人に再会する話が中心です。被爆者の現実をほぼリアルタイムで表現されています。
驚いたシーンが一つあって、孝子が原爆ドームを訪問した時に、原爆投下のイメージシーンが流れますが、被爆する女性が上半身裸でした。1952年当時に女性の裸がありだったんですね。
主演の乙羽信子(当時28歳)さん、とてもきれいです。我々の世代は「おしん」ですが、もともとは宝塚歌劇団の娘役のトップスターで越路吹雪、月丘夢路と同期です。宝塚歌劇団を退団して大映に入りました。
以上はウィキペディアに大体載ってます。
以下は会場に展示されていた資料で分かった話です。映画の推薦文を三笠宮殿下、吉川英治、美空ひばり他が書いてます。
裸が出てくると書きましたが、この映画は文部省特別選定(高校・青年・成人向)、文部省選定(小学・中学向)となってます。ラブシーンでもないので、問題なかったのでしょう。
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