
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)との合同一般講演会「宇宙探索最前線 ニュートリノ実験×ダークマター探索理論」を聞きに行きました。
「Kavli IPMU」も「ICR」も難しいことをやっているようです(^^;
(1)Super-Kamiokandeアップグレード: 地下1000mで宇宙を探る
講師は関谷 洋之(ICRR准教授)さん。ノーベル賞も受賞したニュートリノの観測を行っているカミオカンデの後継施設のスーパーカミオカンデに関するお話でした。現在50,000トンの超純水で満たされた直径40m、深さ41.4mのスーパーカミオカンデにガドリニウムという物質を加えて性能のアップグレードを図る計画(SK-Gd)を推進しています。
ガドリニウム(Gd)は0.2%ほど投入されたようです。投入した理由は水(H2O)の原子核より大きくてニュートリノが衝突する確率が上がるそうです。
(2)ダークマター'捕獲網'の探索
講師はトム・メリア(Kavli IPMU特任助教)さん。「ダークマターとは、天文学的現象を説明するために考えだされた「質量は持つが、光学的に直接観測できない」とされる、仮説上の物質である。"銀河系内に遍く存在する"、"物質とはほとんど相互作用しない"などといった想定がされており」(ウィキペディアより)
見えないものを見ようとするお話です。全宇宙でダークマターは26.8%、ダークエネルギーは68.3%、原子は4.9%となっているらしいです。
難しかったです。
後半の関谷さんとメリアさんの対談と質疑応答は面白かったです。関谷さんもダークマターの研究をしていたようです。 理論より実験が好きなので、気が付いたら神岡にいたそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます