多摩川の大師橋の東京側に広がる干潟でシジミを獲りながら野良猫と共生しているホームレスのおじさんと干潟に生息するカニの観察するおじさんを4年間に撮り続けた二本です。
ホームレスのおじさんは堤防より川側に住んでます。10年以上に渡って成長したシジミを素手で獲って、築地の仲卸に売って代金を野良猫のために使ってます。最近、漁船に乗って成長していないシジミもごっそり獲る漁師も現れて、シジミの数が少なくなっていると嘆いていました。
カニの観察しているおじさんによるとこの干潟は戦後に出来て、高度成長期には多摩川の汚染のため生物がいなかったが、浄化が進んでカニなどの生物が生息するようになったと言うことです。
このおじさんもカニが少なくなっていると話していました。因果関係は分かりませんが東日本大震災の時に50cm位の津波がきて、地盤が45cm下がったそうです。そこで干潟の茶色い栄養のある砂の層が薄くなり、生物が少なくなった。夏の大潮で新月の夜に産卵するカニが減ったそうです。
映画の話を串焼き屋でよく会う釣り好きの若者に話したら、彼も地震以後にバチ抜けと呼ばれる夏の大潮で新月の夜にゴカイが大発生するのが無くなったそうです。
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