広島鉄道模型友の会 公式ブログ

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105系電車 製作記

2008年03月19日 | 会員の作品
☆製作の動機

ホビーモデルより105系のプラキットが発売されるにあたり、地元の車両ということで製作しようと考えキットを購入、製作をすることにしました。余談ながら、2006年度の当会作品コンテストで第2位に選出して頂いたのは良かったのですが、賞品が同じ105系キットだったのでした。

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☆製作の実際

1:車体
キットを購入後開封してみて、「これは大変なものを買ってしまった!」というのが第一印象でした。一番問題なのが雨樋の位置で、キットの位置では雨樋が低すぎて可部線色(ゆうパック色)に塗ろうにも幕板が狭くて赤帯を通すことが出来ません。仕方が無いので雨樋のモールドを削り、t0.3プラ板で幕板を嵩上げ後エバーグリーン製のプラ帯で雨樋を新設して赤帯を通すスペースを確保しました。この他にもドアー窓の高さが左右の側板でずれているなどの問題点がありましたが、これらはスルーしてしまいました。

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側板加工前

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側板加工後

この他の加工点として、床置きクーラー、トイレ部分の窓埋め、各部のヒケの修正、Hゴムを細く削る、前面及び妻板を側面雨樋修正に合わせてt0.3プラ板で嵩上げなどの加工を施しています。また可部線仕様の特徴であるドアー手摺についてはNゲージ用手摺パーツを流用することにして、その取り付け穴として各客扉にΦ0.3の穴を開けてあります。クハの前面に付くホロ枠については、t0.5プラ板で自作しています。クハ独特の側面昇降ステップは、長方形に穴あけをした後プラ板加工したものをはめ込み、洋白線を差込んで表現してみました。

2:屋上
クハについては信号炎官・無線アンテナ・手掛けの新設程度。クモハについては上記に加え、ランボード延長(キットのパーツ利用)、パンタ廻りの配管新設(写真を見ながら適当に…)、冷房用熱交換器新設(これも写真を見ながらプラシート・メッシュ板等で自作)等をしています。

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クモハ屋根上配管

キットのグロベンは2ピースになっており感じは良いのですが、やはりヒケ等がありましたので修正してあります。パンタは安いわりにディテール表現の良いTomix製です。

3:床下
クハ・クモハ共にパーツや一部自作等でそれらしく配置。床板はキットのものですが、クモハについては動力装置に合わせ一部を削ったり、真鍮アングルを補強に使いながらまとめています。
動力装置は、エンドウのMPギヤーを使い片側の台車を駆動しています。軽いプラ車両の為、これで十分です。
JR西日本通勤車特有の排障器については、写真を見ながら官製ハガキ・t1.0プラ板・Φ0.9真鍮線をベースに自作しました。カプラーは前側がTNカプラー、妻側はエンドウの引っ掛け式(?)を使用しています。

4:塗装
金属パーツにシールプライマー塗布後、車体赤帯はGM「京急バーミリオン」、白色は同「白3号」、青帯はミスターカラー「インディブルー」+「白」を吹き付けてあります。塗装の順番は、下塗り(明るいグレー)、赤帯、青帯、白色です。マスキングにはいつも通り“セロハンテープ”を使っています。
屋根はGM「ダークグレー」、床下及び台車は同「ねずみ色1号」の缶スプレーで塗装しました。

5:仕上げ
窓ガラスはt0.2プラ板より。アルミサッシパーツは角部分やプレス抜きの丸みを修正してから使用。客扉手摺は前述通りタヴァサのNゲージ用パーツを流用。方向幕はパソコンで印字したものを貼ってあります。
標記類は「当会のI藤さんスペシャル」(謎)を使用しています。JRマークはNゲージ用を流用しました。
内装は特に作っていませんが、運転室、トイレ、床置きクーラーの仕切りを適当な紙を使って表現しています。

終わりに・・・
何とか完成させましたがとにかく組辛いキットです。昔のグリーンマックスのキットを思い出してしまいました。ゆうパック色に塗る為には上記のようにかなり加工が必要となるので、和歌山色かオレンジ1色で製作するのが無難かもしれません。あと2両程コンテストの賞品で頂いたものが残っていますが、しばらくは放置プレーになりそうです。


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