阪神大震災で受けた衝撃の住宅倒壊から始まって、東日本大震災、熊本大震災と地震被害の恐ろしさを実感させられるね
命を守るべき建物から、逃げ遅れた住人が下敷きとなって被害者となるよ 人命を守る家屋は作れないのかと情けなく思うね
国の住宅政策の考え方が、国民の命を守る丈夫な家、耐久性の高い便利な家(改装が自由)が必要だと打ち出せば、日本の住宅造りは良くなるけどね
高耐久で、地震に丈夫で、リフォームが自由な構造の建物なら資産価値も高くなり、100年も使える家が基本になるよ
自民党が取り上げてきた、200年住宅の通念感覚が日本の住宅造りの基本構想になることだよ
日本は戦後、簡易な木造住宅を普及させて、20~30年で取り壊してしまうような住宅政策を押し付けてきたんだよ
したがって過去に取り壊して消えていった建物の資産価値は、200兆円は消えてしまったと言われる程の消耗品になっていたんだよ
莫大な木材の消費は、世界中の森林破壊の要因とも言われたからね 日本の住宅産業は環境破壊を助長したんだよ
日本の家屋は、アメリカ全土で壊される建物の、7倍の戸数は壊されていると言われたもんだよ
戦後の住宅不足を補う為とはいえ、粗造乱造の小さなウサギ小屋を供給してきたんだよ
その結果、住宅産業は日本経済を支え、住宅は20年も耐久性があれば十分だと暗に考えられるようになったよ
それこそ、高耐久で、丈夫で便利な住宅などを普及させたら、需要が減り、家を建てる顧客を失ってしまうとの考えが存在した
家は資産ではなく、消耗品であり、20年サイクルで建て替えてもらうべき物との考えが根強く残っているんだよ
国民は情報コントロールをされているから、そんな消耗品として供給される家屋を優秀な建物と受け入れるんだよね
技術的に丈夫な建物を造ろうと考えれば、近代よりも、もっと丈夫な家は造れるからね コストも特別係るほどでもないよ
許認可権限を持っている国の姿勢が変われば可能だよ 建築技術の進歩を民間まかせにしなければ、直ぐにでも丈夫な家屋の供給は可能だよ
簡単にそんなに丈夫で便利な家屋を供給されたら「住宅産業は疲弊してしまうよ」って考えが、大手の嘆きとして影響力を持っている限りは実現不可能だよ
国民は家畜扱いだからね 太らして食べるって存在だろ 住宅の消耗サイクルがせいぜい30年なら住宅産業は安泰だよ
この考えは大きな間違いだけどね 戦後から慣れ親しんだ考え方なんだよね
今は、建物の見直しをして、中古住宅でも「リフォームして再利用ができないか」って考えが出てきたけどね
この考えは、正しい考え方なんだけどね その為には壊れやすい、消耗品たる建物の供給を止めなければ駄目だって事だよ
人間は建物の利用が不便になっても壊してしまうからね 家族のニーズに応えて改装できる万能住宅でもなければならないよ
この構想が、橋本龍太郎(元総理)が元通産大臣だった時代に打ち出した、日本の未来型住宅構想だよ
建物は50~100年は耐久性のある建物として造り、内部は自由に改装できて、家族のニーズに応えられる万能性を備えた建物の追求だよ
日本の家屋は「間取りを変えることが困難であり、家族構成の変化に応じて、自由に改装して利用することができない」したがって不便となり、家を壊してしまう
この様な要因で建物を壊してしまうのは、無駄に資産を消失していることになり、国民生活の向上の妨げにもなっているって考えだね
未来型住宅構想を薦めることにより、100年住宅が通念化して、建物の基本構造から内部構造材を外して、柱や壁の無い家を実現化するって構想だよ
動かせる壁に、家具や電化製品を一体化させて、システム化してスイッチ一つで操作できる家作りで、間取りもフリープランだよ
この技術を可能とした未来型住宅の開発を研究して、日本の住宅政策の指針と目指したのが、ハウスジャパンプロジェクトだったけどね
未曽有の不景気に突入してこのハウスプロジェクトは埋没したよ 橋本総理も失脚したからね 200年住宅構想で埋もれたよ
消費文化は、経済発展の為には必要悪だって考えだね 消費を失ってしまう技術は消されてしまうって事だよ
この考えが建築業界を締め付けて、使いたい技術を閉じ込めて、日本の家屋の進歩発展を妨げているんだよ
その技術を受け入れて、高耐久で地震に強い、便利な100年住宅を可能とするのが、鉄、木材、コンクリートの素材を効果的に複合させた異種構造(混構造)だよ
集成材の技術とは違うんだよ 混同されると困るけどね 集成材では100年の耐久性は期待できないからね
この混構造の技術を、設計家が数式に表わせない現状が技術を否定していることになり、不可能に近い技術にしているんだよ
建築基準法は平成10年に改正したけどね 性能規定を満たすためには混構造の容認できるデータの公表が必要なんだよ
民間は自社で開発して許認可されるけどね 木造技術者レベルでは証明できるほどの力はないよ
国が検証して、構造計算に必要なデータを公表していけば、末端技術としても公認されることになる
日本の家は急速に技術の進歩を実現して、地震に強い、便利な100年住宅を通念化させ、普及させることができるよ
1000年レベルでは鉄材は否定されても、100年レベルなら鉄材の強度を生かして木造家屋を補強する技術は必要だよ
地震が来ても安心できる家屋を提供するって事が国民の命を守るって事だよ 国がブレーキをかけるって事は許されないことだよ
安心できる家屋を造ることこそ、真に豊かな国民生活を与えることになる筈だよ 家屋は国民の命を守る砦でなければならない
俺は実現できるって自信があるよ その技術は持ってるよ
神社仏閣や在来木造の堅固な建物が壊れている姿を見ると、在来の軸組み工法が弱いかのごとく見えるけどね
これには原因があるんだよね 梁伏せや小屋組みは丈夫でもね 柱が少ないからね 柱が折れて潰れるんだよ
これには要因があってね 和風作りの建物は通しの間を造るからね 大勢の人が集まった時の為に建具を外せば一つの空間になるように造っているよ
8.10畳の部屋が4部屋位は通しの間になるように造るよ さらにローカも同じ空間になるように造るからね
そして太陽光線を沢山取り入れるために、開口部は掃き出しにして大きくするからね その結果、柱の数が少なくなるよ
柱は荷重には強いけどね 横揺れなどの水平方向に働く力には弱いんだよ 壁も少ないから筋交いも少ないよ
神社、仏閣や農家屋はこうした要因があって、骨組み構造は強固でも、大空間を確保するために柱や筋交い、壁などが少ないんだよ
その結果、柱が折れて倒壊してしまうよ これを防ぐためには、柱の補強と筋交いの補強をして壁面を増やすって事だよ
大空間を無くす訳にはいかない事情が優先すれば、鉄骨の柱と筋交い強度(剛構造)を 取り入れて補強すれば丈夫になるよ
重量鉄骨(軽量でも)の柱で補強して混構造にすれば強度はアップするからね 鉄は強度が計算できるからね 施工は簡単で可能だよ
問題は構造計算で成り立っても、行政が真正面から受け入れないって事だね 設計士が絡むと鉄と木部の接合部が弱いとかごねるからね
施工責任を負ったことのない設計士では弱気で、絶対に大丈夫だと行政も含めて確認できないと実施できないんだよ
昔からの技術者は、明らかに補強となって建物は丈夫になると思えば実施するよ 少しでもプラスの要素が確認できれば実施するからね
駄目だと言う奴がいなければ現場サイドでは補強工事として実施するよ 行政や設計士は責任持てませんと逃げるだろうね 責任を取ったことが無いくせにね
したがって、地震災害が起きて、耐震補強を実施しようとすると、鉄材で補強することを容認して進める行政はいないよ
できることは、金具補強で木部の接合部の補強のみだね 小手先の補強で根本的に建物を補強することにはならないよ
建物の構造上の欠点(梁伏せ、柱の位置、本数、筋交い強度等)を補強して耐震強度をアップしなければ倒壊を防ぐ事にはならないよ
荷重が集中している柱を補強して、荷重を分散させるなどの工夫が必要だからね 強い骨組み構造が分かっている人間でなければできないよ
丈夫な構造を作り上げるのが職人業だよ 昔の建物は基礎が置き石で弱いって欠点を土台周りの横引きで補強していたけどね
この部分は虫に食われて弱くなってしまうからね 50年、100年と経てば簡単に破壊されてしまうよ 建物が壊れる要因にもなるよ
最近の家は基礎が丈夫だからね さらにべた基礎になって強度がアップしているよ 土台周りが破壊されなければ丈夫になってるよ
大広間を取るために柱、筋交いが少なくなって、地震の水平力で柱が折れるって現象で建物が潰れているんだろ 達磨落としだよね
解決策は見えているよね 最近の家は通しの間なんて要らないからね バランスの良い骨組み構造にすれば、丈夫な家は造れるよ
使用する金具や筋交い(耐力壁)については指導がされているけどね 骨組み構造のチェックは無いよ
肝心な部分に注文を付けるところまではいっていないからね 木材のプレカットは仕掛けが単純だから組み方は重要だよ
建物全体で衝撃を吸収できる構造にしなければ、部分破壊が起きて建物全体が倒壊するよ 部分破壊を防ぐのは骨組み構造だよ
ツーバイフォーは地震に強いって宣伝が浸透しているけどね 熊本のように地震が連発する災害では弱いと思うよ
釘で縫合した耐力壁で持たせている構造だからね 剛構造だよ 地震で揺れれば釘は緩むよ 釘穴の木部は広がるだろ
建物の歪みは地震で揺れるたびに大きくなり、破壊へと繋がるよ 歪んだ建物は復帰しないからね
在来木造は木部が撓って復帰するからね 耐震強度があれば、連続した揺れにも耐えられる動きができるよ 柱が折れなければ耐えるよ
壊れた在来木造の建物を見て、弱い建物と決めつけるのは間違いだからね 建物の使用目的で構造のバランスを欠いてるだけだよ
耐震強度を優先すれば、丈夫な木造の建物は日本古来の軸組み工法で可能だよ 宣伝で誤魔化せられないようにしてほしいね
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