警察官も見て見ぬふりだからね 酔っぱらい運転は見逃す、当たり屋は捜査しないからね

警察の対応にはムラがあるよね　さじ加減が働くからね
身内が事故を起こして連絡がきたので現場に駆けつけたことがあるよ
後ろから追突された事故だったんだけどね　どう見ても相手はかなりのスピードが出てた感じだよ
こちらは右のドアーのガラスが割れたのでガラスで怪我をしたよ　血が出ていた
スピードを出して追い越そうとして接触してきたものだから相手の過失と思っていたけどね
現場検証では事故の状況を調査してたよ　相手はパトカーの中で事情聴衆されていた　俺は側で聞いていたんだけどね
警察が物損事故にすると言ってるんだよ　おかしいと思って人身ではないのかと聞いたんだ
おまけに酒の匂いがプンプンしてるんだよ「酒を飲んでるだろう、何故、飲酒運転の検査をしないんだ」と言ったら沈黙だよ
警察は飲酒運転の検査をしなかった　おまけに、相手は修理代金を払うから勘弁してくれと平身低頭だったよ
警察には捨て台詞を吐いたよ　人身を物損、酒酔い運転を見逃す、これで相手が責任取らなかったら公にするぞと釘をさした
数日後、相手から連絡が来たよ　案の定、ごたごたと言い出して過失割合がどうのこうので全額は払えないと言い出した
当日、飲酒運転をもみ消したから気が強くなったのだろう　大手自動車メーカーに勤務している営業マンだった
俺は頭にきたよ　警察に現場検証のやり直しを要求するよ　お前は酒を飲んでいただろう　警察は職務を怠ってお前は救われただろう
しかし、警察官はただではおかないぞ、医者の診断書も取れる状態だからな　お前らの不正を明らかにしてやると言ったんだ
酔っ払い運転で人身事故なら会社を首になるだろう　だから、物損で収めたって事が分からないのか　お前は踏み倒せるとでも思ってるのか
たった十数万円の金で大事になるぞと言ったんだ　相手は謝って修理代金は払ったよ　俺から見ると許せないのは警察官だよね
若い頃に助けられたパターンの逆になってしまったよ　俺をヤクザとでも思ったのかな？　そんな風には見えないと思うけどね
このときの警察官の対応は不自然だった　何か力が働いたとしか思えないね　もみ消しの力が働いたんだろう

その後、親父が交通事故を起こした　当て逃げの犯人として親父を捕まえに来たよ
警察官に事情を聞いたら狭い道路で女の人が親父の車に引っ掛けられて怪我をしたらしい　引き逃がされたと警察に通報があったそうだ
犯人の車は　車種から色、ナンバーに至るまですべて知っていた　サンルーフのある車とまで知っていたんだよ
運転手は初老の男で帽子を被っていたそうだ　事故の瞬間にそこまで見て記憶できるような優秀な人には見えないおばさんだった
ぶつけた事を親父は知ってて逃げたのかと警察官に聞いたよ　その辺は良く分からないと言ったので「親父は逃げるような男ではないよ、気が付いていないんではないか？」と言ったんだよ
それなら、轢き逃げではないよ「相手はなんていってるんだ、ぶっつけたのを分かってて逃げたと言ってるのか」と聞いたんだ
「本人は分かっていないかもしれない」と相手が言ったよ　それなら、帰ってきたら出頭するから帰ってくれと言って警察を帰した
後日、警察に言ったよ　相手はタクシーで乗り付けて医者の診断書を持ってきた　親父が事故の責任を認めれば保険が使えて示談ができると言うことらしい
警察は事故の非を認めたほうが良いというんだよ　幸い怪我は軽いし、事故の状況は悪質ではない、軽い過失だよって言うんだよ
俺は不自然だと思ったよ　相手に「どのような状況でどこをぶっつけたんですか」と聞いたんだよ　電信柱の近くにいたので親父は気が付かなかったかもしれないと言ったんだ
ぶつかった後、後ろ姿でぼうしを被った老人と分かったそうだけど「振り返らなかったから事故にも気づいていないかもしれない」と言ったんだ
サイドミラーが腰部に当たって怪我をしたと言ってた　診断書にも腰部打撲と書かれていたよ　俺は背の低いおばさんでサイドミラーは腰には当たらない確信があった
俺はそのおばさんを事前に見たことがあった　近くで工事していて旦那がいた　見るからにまともではない男の直感があった
俺は親父は当たり屋に狙われたと思ったよ　保険金目当ての感じがしてきた　そこで警察に現場検証を要求したよ
現場に行って事故の状況を再現したよ　ぶつかった状態を相手に再現させたんだ　サイドミラーは胸に当たってしまう
腰には跳ねても当たらないくらい　高さが合わなかった　俺はそこで「どうやったらそこを怪我することができるんだよ
お前嘘だろ　当たり屋だろ　お前の目の高さでサンルーフが見えるか　事前に調べていたから言えた事だろ」って言ったんだ
「サイドミラーは指先で触っても閉じる構造なんだよ　怪我なんかしないよ」と言ってサイドミラーを閉じて見せたよ
俺は警察に「当たり屋の前科があるか、同様の事故の被害者で保険金をもらってる可能性があるから調べてくれ」と言ったんだ
警察はなんと、ここは交通課だから捜査できない　刑事課の何とかに行ってくれって言うんだよ
警察が縦割りで事件を扱っているってことは交通課は目の前の殺人事件でも課が違うって言って断るのかね
警察官としての義務はないのかね　俺に刑事課に行けって事ではないだろ　事件性があれば内部で相談することだろ　
事件の臭いがしても警察は動かないんだよ　事件性があっても、被害者がたらい回しにされたら諦めてしまうよね　やる気が無いんだよ
いずれにしても「事故の過失は認めない、この件については争う」と言ったんだ　事故は宙に浮いたよ　
相手は当たり屋を俺に指摘されたから身に覚えがあるんだろう　一切の連絡が無くなった　消えたよ
半年もしたら警察から電話があったよ「事故の処理ができないから事故を認めてくれ」って言うんだよ　
俺は「当たり屋はどうした、調べたのか」って言ったよ　当たり屋に故意に当たられたのなら事故ではないからね
俺は親父の事故は認めなかった　警察官はふてくされていたよ　よく見ると前文で登場した警察官だった　
事故のとき人身事故を無視して酒酔い運転を見逃した奴だよ　怪訝そうな顔で俺を見ていたので相手も俺を覚えていたんだろう
俺の口の利き方も悪いけどね　事の正否も見極めようとしない姿勢は許せないね　当たり屋を摘発すれば世の中は良くなるからね
見逃せばビジネスになってしまうよ　それを防ぐのが警察官であり、法の番人だろ　使命感が欠如しているよ