今この歳になって、時間が出来たので感じる事があります。
私は幼い乳飲児の頃からの記憶があります。
その頃は自分で周りの大人の会話の内容は分かるものの、自分の言葉で自分の気持ちを表せなくて泣いて訴えていました。幼児になって話せる様になってから、母にあの頃はこう思っていたと話しても相手にしてもらえず、少し悲しくもありました。


青年になってから、親戚の赤ん坊と接する時は自分の経験上、赤ん坊は既に何でもわかっていると知っていたから「なんでも分かってるよな。ヨシヨシ」ってな感じで話しながら接していました。自分が子供を持った時に、自分の覚えてた母親のおっぱいの味と、ミルクの味の違いを確認したくて、神さんにおっぱいを少しもらいました。結果は私の記憶が完全に正しかったと確認できた事です。味についての詳しい事はココでは言いませんが、ご自分で機会が有ったら是非トライして欲しいと思います。本当にビックリしますよ!

さて話は戻って、自分の過ごしてきた時間と年齢と四季の関係について。私は春夏秋冬の内で1番好きな季節は夏です。その次は春と秋で最後が冬かな。なんでだろうかと思いを巡らすと幼い頃の事を思い出してしまいます。
私の夏の思い出は、良い思い出ばかりでは無く、どちらかと言うと悔しかったり悲しかったりの思い出の方を思い出します。でも自分の心の1番奥を覗いてみると夏の暑い日に母に連れられて母の実家に行った時の事を想います。確かまだ2歳や3歳だった様に思いますが、田舎で茅葺き屋根で井戸やカマドもあった古い家で、曾祖父さんや曾祖母さんからそれはそれは可愛がられました。井戸で冷やしたスイカを頬張ってた記憶と田んぼからの風が心地よかった。多分その経験から夏が1番好きなんだろうと。

冬が嫌いなのは、私の昔の家は隙間風が酷かった。私の実家は日本の南の方だがそれでもとても寒く特に冬は綿布団を重ねても、とても寒く息が白くて枕元の水なんかは朝になると凍っていた様なものです。それが本当に嫌でストーブも無く火鉢が唯一の暖房器具で、朝に母が火鉢に火を入れて家中のあちこちに置いていました。それでもとても寒くて、ただ爺ちゃんのあぐらの上に座って、火鉢でカルメラを作ってもらったのはあったかくてとても嬉しかったのですが。でもそんな事から冬は嫌いなんだろうと思います。

春は、田植えを思い出します。田んぼの水は暖かくなってきて、どじょうやおたまじゃくしに水生昆虫達、小鮒なんかを見つけて追いかけて、大人に見守られながら遊んでいた楽しい思い出です。

これから秋も深まってゆきますが、秋は父と朝早くから掘割に自転車の前のカゴに入れられて魚釣りに行ったり、庭の柿を竹で取ってくれてた記憶があります。

今は、春夏秋冬どの季節も楽しめているので大丈夫だけど、やはり幼な子の頃の記憶は完全にその後の心に大きな影響を与えるものだとつくづく思います。私も孫に対してどんな良い影響与えられるのか?楽しくも責任重大だと思っています。

こんなにゆっくりと昔の事を思い出して、楽しかったあの頃の自分と逢えるのも、仕事してたらそんな余裕はありませんでしたから、本当に良い時間です。
