今日は26日目かな
メコン川上流へのスローボート2日目は、昨夜に調子に乗って注文したビールやおつまみのせいで、計算上今朝の朝食というか昼食含めて6万LAKしか使えません。そしてこの村では私達の宿泊しているゲストハウスしかパンを売っていないようで、ここでパンを2個しか買えませんでした。ボートは8時30分出港と前日に聞いていましたが、これまでの経験上疑い深くなっている私達は今日も7時30分に船に乗ろうとチェックアウトすると、ちょうどお坊さんの托鉢がここでも行われていました。このグループもお爺さんと子供3人のグループでした。田舎の朝に響くお経の声は仏教国の私達日本人にはなんだか懐かしい気持ちにさせられます。
朝の托鉢中
昨日船長は、明日は同じ船で20mほど向こう側から出港すると言っていたと思うのですが、神さんが港にいる関係者に聞いてくれてましたが、舟は昨日の舟とは違うし、出港場所は昨日到着した場所だし、昨日の話はなんなのかと思っていたんですが、続々と昨日見た例の私達の周りにいた欧米の旅人連中が乗船してきて一安心です。でも、どうも昨日一緒だった全員が乗舟して来ている訳ではなさそうです。この村に連泊するのかと思うと不思議ですが、確かに昨日隣に座っていた白人とアジア人の中年カップル(D)と、2席前に居た同じく白人とアジア人カップルに白人旦那のお母さん達(C)の姿が見えません。川沿いにはお洒落なテラス付きのTHE HOTELって感じの建物やリゾート感ある宿泊施設も見えるのでメコンの茶色い川を1日見ながら過ごすと言うのも金銭的に余裕があれば乙なものかも知れません。私達にはそんな余裕はないので、優雅な旅は出来ず欧米若者のバックパッカーと行動を同じにしなくちゃ、否それよりも今やレベルを落とさないと旅は続けられません。出港時間はほぼ予定通りの8時40分でした。
村のメインストリート
さぁ出発
昨日と違う舟やないかい!
私達は早目に来て自動車のリクライニング付きの椅子に着席で前の方は直角椅子。
今日のルートで昨日と違うのは船から見える景色です。まず砂金堀はやはり砂金はどこでも取れる訳が無いのでしょうか一切見えなくなりました。バナナ等の小さな農園も無くなり、その代わり大規模な規模で何らかの穀物を山肌一面に作っています。その光景はこれまでのジャングルに覆われていた山が、草原に変わってしまったような感じです。そして途中で乗降する村人も、昨日までは明らかに村に到着して乗降が有るんですが、今日は村など無いような場所に人が乗降しています。一体全体この人たちはどこから来てどこに帰るのか全く不思議な光景で、グーグルマップで見てもそこに村など表示されませんから、広い農園のどこかに家があるのかもしれません。
今日の舟からの景色が良いのは昨日と違って左舷側になりました。面白いもんです。
山が切り開かれて何やら植えています。
どこもこんな感じで、収穫した穀物は大きな袋に入れて川の側に積み重ねてるので、誰かが集荷に来るシステムだろうと思いました。
こんな風景が続きますが
なんと、ドックヘッドと名のついた石発見。昔飼ってたダックスに似ていました。
舟旅も2日目になると外の風景もみんな見慣れてきて、乗客の内旅行者でさえもあまり熱心に風景を眺めたりする人も減ってきているように思います。それぞれ本を読んでいたり、昼寝していたり、カップルでの旅行者はいちゃついたり、ゲームしていたり、昨日服を借りていた女子高生2人は今日はどこから手に入れたのかちゃんと長袖長ズボンの服を着て乗舟していました。例の美女2人組は、舟の中ではイケメンの2人(昨日同じ席だったアメリカ人?と前の方に座っていた彼と途中で行動を共にし始めたイケメン男性)から相手されなくて、しばらくは2人で座っていましたが、寂しくなったのか彼女らから彼らの席へ移動しおしゃべりに夢中で写真を撮ったり連絡先交換もしていたと神さん情報!更に夕方舟を降りても4人一緒にそのままタイとの国境へ向かったのでした。世の中、世界どこにいても”そうなるだろうなあ”と思った様に出来ているんだと納得するやら、少し腹立つやら。私は古い日本人なので、あれだけの容姿を持つなら彼女らは本国に彼氏はいるであろうと思い、例え旅先でも多分大和撫子では絶対に同じような行動はとらないと思い、そんなところも日本人女性が世界中の男性から憧れられる要因だと納得するしだいでした。
港に到着すると、トゥクトゥクでホテルまで行くんですが、夕方到着してそのまま国境越をする人も案外多くて奪い合いになります。確か全部で4台しか港にはトゥクトゥクはおらず、既に2台はほぼ満員であと1名づつしか乗れそうにありませんから、私達夫婦はこれらには乗れません。残りの2台の獲得競争です。白人大男と比べガタイが小さく押しも弱く老人クラブの私達にはこの競争は言わずもがな勝てそうにもないのですが、頑張って交渉を始めたトゥクトゥクにも、威勢のいい若い欧米人の軍団が国境までという連中に横取りされてしまいました。そしてようやく残る最後のトクトクに我々夫婦とドイツ人の爺さん2名、フランス人の爺さん婆さん3人組の計7名でやっとこさ確保出来一安心です。車内で話を聞くとこの内の3人組は偶然にも私達と同じ宿に予約していて、ひとまず宿までは無事到着出来そうだと安心しました。
ホテルチェックイン後には、明日のチェンライ迄のバスのツアーがあるとの事でチケット値段を確認しましたが、2名でUS$16.5ですから1名で8.25ドルになり、個人でバスを乗換えて行った場合が全て含めて2人で約2300円位だったので、ほとんどツアーを使う場合と個人で行く場合とでの値差はなく、このバスツアーチケットを購入しました。ホテルは雰囲気も良い感じで昨日のゲストハウスよりも安いのに掃除が奇麗で床も磨き上げられてて全てにおいて気持ちいいホテルでした。
やっと2日の長いボート移動も終着!
今日の宿です
とても綺麗でした。
床も天井もピカピカ!
ベットも綺麗です。
昨日のゲストハウスよりも安いのに。
ここでの支払いは、残り少ないUS$とタイバーツを混ぜて使い残りのキープ紙幣はごくわずかになりました。予定ではUS5ドル紙幣を使う予定でしたが、5ドル紙幣が古くマジックでチェック印がいっていたので受け取ってくれずに本当にぎりぎりのお金の残金になってきました。勿論、ATMで下ろせばお金は用意できますが、カンボジアと違いラオスのATMはラオスキープしか引き出せないので明日国境越をする身にしては、無駄金になってしまうからです。
そして、このホテルでは、ちょっとしたハプニングがありました。
私達の部屋は2階の2号室とカギを渡され、部屋に入ろうとカギを開けようとするんですが開きません。逆に部屋の中から女性の声がします。最初は隣の1号室からの声だと思ったのですが、その内にキャーキャー言っているので「2号室にいるのか?」と声掛けしても何やら言っているので、フロントに行ってその旨を告げると、どうやら私達に間違って部屋のカギを渡してしまった様で掃除した時にカギをなんやらこうやら言って謝られて、一緒に2号室に行きその旨を説明してもらい、私もさっきは大変失礼しましたと謝ったのですが、その時に中に居たのは、フランス人の3人組のうちの1人のおばあちゃんでした。
夕食はゲストハウスの隣のレストランで頂きましたが、値段表記がタイバーツで表記されていて国境の町を感じさせられます。レストランのオーナーは見た目が全く日本人で、何故日本語を話さないのかと言いたくなるようなおっちゃんですが、終始笑顔でお客と接して腰も低く、これは流石に店が繁盛する筈だと思いました。そして勿論USドルも使えたので最後の手持ちの20ドル札を使うしか私達には夕食にありつけなく、手持ちの最後のUS20ドル札で約12ドル分を使いましたが、お釣りがラオスキープで戻って来て、これを無駄なく使うためにホテルに戻って水とお菓子を数個無理やり買いました。
晩御飯も美味しかった!
デザートはお客さん全員にサービスです。
お店はこんな感じ
ビールも売るほど有ります笑
さあ、これで明日はいよいよタイに再入国です。旅もそろそろ終わりに近づいて来るようで何だか少し寂しくもなりますが、タイは私にとっては幾度となく訪問している安心できる国なのでほっとしたりもしています。
今日の出費 7952円
船賃 40万キープ
交通費 4万キープ
宿泊費 US14ドル
朝食 6万キープ
夕食 US12ドル
お菓子 6.5万キープ
PS.今日は神さんが何だか変だと思っていたら、私達には残金が無いので舟の中での買い物は禁止でしたが、外人達は珈琲を飲んだりビールを飲んだり、買ってきた弁当食べたりしていますが、私達には小さなパンが1個づつと水しか無いので機嫌が悪かったみたいです。それもタイに入国したらバーツだと東南アジア最強の通貨なので、現金で持っていてもこれからも使えますからそんな我慢もしなくて済むようになります。