バトルテックのリプレイの元ネタとして教えてもらった、アーサー・C・クラークの『楽園の泉』を読みましたー。
1987年に日本で出てたのが、2006年1月に再発行されたみたい…なんてタイムリー(?)な。
宇宙と地球を結ぶ軌道エレベーターの構想から建設が軌道に乗るまでの物語。
『宇宙のランデブー』を読むのが途中で挫折しただけにクラークのSFは苦手なんだけど、これは比較的スムーズに読めた。
『宇宙のランデブー』でもそうだったけど、クラークの考える宗教・神のとらえ方には大いに共感する。
あとがきの解説に軌道エレベーター建設が現実になった場合の政治的な問題点が挙げられていたけれど、確かにその通り。未熟な現代人には実現できない話なんだろうなー。
ちなみに、序盤は過去の物語が挿入されたりしてちょっと分かりにくかった…。やはり僕のような単純な頭には、ある意味一直線なアイザック・アシモフがぴったりなのかもしれない。
ところで、こうしてリプレイの元ネタが気になって読んだ本といえば、一番記憶に残っているのは『魔法の国ザンス』。きっかけは、「菜食主義のオーガー…ザンスですね」の一言だもんな。何が何に影響するか分からないもんですねー。