サンケイスポーツの記者のコラム記事をまるまるコピペさせて頂く。
がんによる悲しいニュースが続いている。19日にはアナウンサーの黒木奈々さんが32歳という若さで、24日には女優の川島なお美さんが亡くなった。
私事ながら記者も父をがんで失っているので、ご家族の悲嘆はいかばかりであろうかと察している。裏腹に、仕事では連日、川島さんの自宅マンション前で弔問客の動向などをチェックする業務が続いている。25日に訪れた作家・林真理子さんが話した「ご主人は気丈でいつもと変わらなかった。でも『何が何だか分からなくて』とおっしゃっていました」という言葉が痛ましかった。
川島さんが夫の鎧塚(よろいづか)俊彦さんと、シャンパンの新商品会見に出席したのは今月7日だった。やせ細った姿に驚いたが、今になれば川島さんがそのような反応は十分に承知の上で、自身の姿を世間の前に見せた覚悟を思う。「激やせ」と言われたことにも一笑した、毅然とした態度が逆にこちらを戸惑わせたほどだったが、それは誇り高い姿だったのだ。鎧塚さんも妻の気持ちを十分に理解した上で付き添ったのだろう。
「生死の関頭に迷わず」と言うが、必ずやってくる死にどのように向き合えばいいのかは誰にも答えがたい。過去の偉人でさえそうだった。川島さんの自宅前に張り込んでいる間に、かつて吉田松陰が残したという言葉を考えていた。約150年前、29歳で生涯を終えた松陰も、門弟の高杉晋作に「男子の死ぬべき場所は」と問われて答えることができなかったという。
だが刑死を目前にした獄中から、松陰は「死についていくつか発見したことがあるから、君に答えておこう」と高杉に手紙を出している。「生きていても魂が死んでいるような人もいれば、逆に死んでいても魂がこの世に生き続けている人もある。だとすれば死は好むべきものではないが、また憎むべきものでもない。生死やいつ死ぬかということが重要なのではなく、大切なのは、生死を超えた志を持つことだ」と説いたという。
死の直前まで舞台に打ち込み、最後の会見で見せた川島さんの姿は、目にも鮮やかに焼き付いている。それは、例えば同じように病に苦しんでいる人にとどまらず、多くの人に勇気を与えるものだった。
最後にもう1つ、記しておきたい。それは鎧塚さんのことだ。27日、自宅前にいた多くの報道陣の前に、ピザの宅配業者が「鎧塚さんから『皆さんでお食べください』とのことです」と温かいピザが届けられた。同僚記者によると、その前日には出前のすしが振る舞われたという。最愛の人を失った悲しみの渕にあって、その静けさを破っているわれわれのことまで気遣われる鎧塚さんとは、いかなる人だろうか。
動けず、物も言えなくなったときに、本当に信頼できる家族が付き添ってくれることほど幸せなことはないだろう。もっと長い幸せなときを過ごすはずであった川島さんのご冥福を心からお祈りしたい。(M・H)
タブロイド紙や週刊誌の記者って、デリカシーをどこに捨てて来ちゃったの・・・
って、いつも思っていたけれど、捨て去ってしまったわけではない。
お仕事として割り切ってやってらっしゃる。当たり前か。
とにかく志を持ったその筋のプロフェッショナル。
鎧塚さんはそこに敬意をはらっての差し入れなんでしょうね。
でも、私は絶対その道には入りたくないし、入れないし、
もしも鎧塚さんの立場になったら
そんな敬意を払えない小さい人間です。
なおみさん以下、みんな立派。
私はダメね。
がんによる悲しいニュースが続いている。19日にはアナウンサーの黒木奈々さんが32歳という若さで、24日には女優の川島なお美さんが亡くなった。
私事ながら記者も父をがんで失っているので、ご家族の悲嘆はいかばかりであろうかと察している。裏腹に、仕事では連日、川島さんの自宅マンション前で弔問客の動向などをチェックする業務が続いている。25日に訪れた作家・林真理子さんが話した「ご主人は気丈でいつもと変わらなかった。でも『何が何だか分からなくて』とおっしゃっていました」という言葉が痛ましかった。
川島さんが夫の鎧塚(よろいづか)俊彦さんと、シャンパンの新商品会見に出席したのは今月7日だった。やせ細った姿に驚いたが、今になれば川島さんがそのような反応は十分に承知の上で、自身の姿を世間の前に見せた覚悟を思う。「激やせ」と言われたことにも一笑した、毅然とした態度が逆にこちらを戸惑わせたほどだったが、それは誇り高い姿だったのだ。鎧塚さんも妻の気持ちを十分に理解した上で付き添ったのだろう。
「生死の関頭に迷わず」と言うが、必ずやってくる死にどのように向き合えばいいのかは誰にも答えがたい。過去の偉人でさえそうだった。川島さんの自宅前に張り込んでいる間に、かつて吉田松陰が残したという言葉を考えていた。約150年前、29歳で生涯を終えた松陰も、門弟の高杉晋作に「男子の死ぬべき場所は」と問われて答えることができなかったという。
だが刑死を目前にした獄中から、松陰は「死についていくつか発見したことがあるから、君に答えておこう」と高杉に手紙を出している。「生きていても魂が死んでいるような人もいれば、逆に死んでいても魂がこの世に生き続けている人もある。だとすれば死は好むべきものではないが、また憎むべきものでもない。生死やいつ死ぬかということが重要なのではなく、大切なのは、生死を超えた志を持つことだ」と説いたという。
死の直前まで舞台に打ち込み、最後の会見で見せた川島さんの姿は、目にも鮮やかに焼き付いている。それは、例えば同じように病に苦しんでいる人にとどまらず、多くの人に勇気を与えるものだった。
最後にもう1つ、記しておきたい。それは鎧塚さんのことだ。27日、自宅前にいた多くの報道陣の前に、ピザの宅配業者が「鎧塚さんから『皆さんでお食べください』とのことです」と温かいピザが届けられた。同僚記者によると、その前日には出前のすしが振る舞われたという。最愛の人を失った悲しみの渕にあって、その静けさを破っているわれわれのことまで気遣われる鎧塚さんとは、いかなる人だろうか。
動けず、物も言えなくなったときに、本当に信頼できる家族が付き添ってくれることほど幸せなことはないだろう。もっと長い幸せなときを過ごすはずであった川島さんのご冥福を心からお祈りしたい。(M・H)
タブロイド紙や週刊誌の記者って、デリカシーをどこに捨てて来ちゃったの・・・
って、いつも思っていたけれど、捨て去ってしまったわけではない。
お仕事として割り切ってやってらっしゃる。当たり前か。
とにかく志を持ったその筋のプロフェッショナル。
鎧塚さんはそこに敬意をはらっての差し入れなんでしょうね。
でも、私は絶対その道には入りたくないし、入れないし、
もしも鎧塚さんの立場になったら
そんな敬意を払えない小さい人間です。
なおみさん以下、みんな立派。
私はダメね。