新聞の記事
日本史オタク?(失礼!!)の磯田道史氏のエッセイが載っていた。 「香しき名香の物語」
何でも銀閣寺で行われる志野流香道の香席に招かれたのだそうだ。
香道の作法を知らないので香木店の若旦那に習い挑む。
聞いた香りは、
八重垣・花散里・初音。
一通り香りを聞いて、そして組香の遊びをしたと。
そう私の大親友も先日お香のお手前をされ、平常心で出来たわっておっしゃるから
凄い凄いと云ったら、
彼女も
茶道の精神修行と違い、所詮、遊びだから・・・って。
いえいえ、確かにゲーム性の強いかんじだけれど、一つ一つの所作にもルールがあるのだし
なにはともあれ、本当に平安の雅な世界を現代で感じられる。
磯田道史さんも、この新聞記事で最後にこうつづっている。
「香道は奥が深い。無形文化財にでもして保護が必要な芸術だ」と
そして
「この芸術をこののち、どうやって国で守っていくか香道が香煙のごとく消えぬ知恵が要る」と
締めくくっておられる。
私も、香道のこの字も分からぬ初心者だけど、
大親友から感化され触発・インスパイアされた世界を見守っていきたいと思うのでした。
そしてそして、
とにかく香りの世界
香りとは嗅覚。
人間の五感、味覚・触覚・聴覚・視覚・嗅覚のうち、
視覚・聴覚・触覚 → 物理的な感覚、
味覚・嗅覚 → 化学的な感覚といって
味と香りは脳で感じるんです。 脳の大脳辺縁系で古い記憶や本能行動とつながり、視床下部へ。
だから、昨今、認知症改善にとあるアロマオイルの香りがテレビでフューチャーされて
店頭からそのオイルが一時なくなちゃったり。
香りと脳は密接なの。本能に訴えちゃうの。記憶とがっちり繋がってるの。
ケミカルな、人工的に作られた匂いではなく、大自然が生み出した植物からのステキな香りとは
いつも身近にいたいな。
以下ネット調べ。
組香のルール
香席の詳しい手順や作法は、ここでは説明をしませんが、「組香とは、2種類以上の香を使って
一つのテーマを表現し、鑑賞するもの」という説明だけではどこが面白いのか、
さっぱりわからないと思うので、いくつか例をあげて簡単に説明します。
1.宇治山香(うじやまこう)
喜撰法師の「我が庵は都のたつみ鹿ぞ住む 世を宇治山と人はいふなり」という和歌をもとにしたもので、
五種類の香木を用意し、はじめに一通り順に香炉でたいて出席者に匂いを聞かせます。
これを試香(こころみこう)といいます。次が本香で、香元がその中の一種類を選んでたき、
それが試香の何番目のものかを当てます。答えは各自、半紙(名乗紙という)に筆で書きます。
このとき「一番目」とか「二番目」とか書くのではなく、
1番目と同じだと思ったら、和歌の1句目の「我が庵は」
2番目 〃 2句目の「都のたつみ」
3番目 〃 3句目の「鹿ぞ住む」
4番目 〃 4句目の「世を宇治山と」
5番目 〃 5句目の「人はいふなり」と書くのです。
香席では点前(茶道と同じで、香をたく一連の動作を「てまえ」という)をする香元、連衆(客)の他に、
執筆と呼ばれる記録係がいて組香の名前、使用した香木、出席者の名前とその答え、
採点、証歌(もとになった和歌)などを書いて記録します。名乗紙を使わず、香札を使用する組香もあります。
あと
2.小鳥香 3.源氏香 も。
私の知らない世界。 腹心の友アンちゃんの香道の説明が私を平安の世界へ誘った
私は源氏香が好きだな~
私も頂いた「花散里」を聞いてみよう。