草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

消灯

2019-02-21 23:01:01 | 心臓血管外科入院

以下 2009年12月30日記録より


入院当日は造影CT検査を受けて終わりだった


ウロウロして良いのは7階のフロアのみで入浴も禁止。

本人はいたって暢気で落ち込むこともなく静かに過ごした。

先のことも考えず、考えてもどうにもならないし…
暢気に本などを読み暇な時間を潰した。


夜が来た。

消灯は9時半。? 九時半。?? 9:30 ???

家では常は毎夜1時、2時の就寝だった。
眠れるわけがっ……ない!!!

睡眠導入剤を服用したが一向に睡魔は襲って来ない。

相当脳の神経が興奮しているようです。

病人だから10時、11時には寝よう。
うつらうつらとした。



目が覚めた 今何時
11時半。

今 寝たばっかじゃん
うぅ、眠れない。

だからといって今からテレビでもない。
明かりを点けて読書でもない!


恐ろしい夜の始まりでした。。。

長い、長すぎるぅぅぅ!


夜との戦いでした。


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初めての心臓A食

2019-02-21 22:20:50 | 心臓血管外科入院

以下 2009.12.30記録より

入院を言われた私は諸手続きを終え、病室も決まり
車いすで部屋に案内された

『く、車いす? 私が? 歩けますぅ!』

しかし、看護師さんの命令だしくすぐったいけれど
従いました。妙な感じでした。

「お昼出ますからね」(看護師さん)

「はい」(私)


出ました。




「へ? う(絶句)」

こ、これ??

心臓病A食というのが私の食事です。


ご飯の量は私はいつも少ないので全然気になりません。
ところがおかずの量が少ない
ブリの切り身1/2だとか、魚によっては切り身1/4しかありません。

ほとんどが野菜が主流の食事です。

塩分控えめも我慢できます。

が、ほとんど酢での味付けが辛かったです。


私はキリギリスになったような気がしました。

私の好きなコーラと最近好きになったラクトアイス
「爽」は厳禁となりました。
何度訊いても厳禁!

この時はまだ事態が飲み込めていない私なのでした。


夫は早々に帰宅し、準備した荷物を運んでとんぼ帰りです。
姉夫婦の車に乗せてもらいました。
私たち夫婦は車の免許を所有しておらず…

これって何十年、大きなストレスの原因でした・・・
私もトライしたのですが、途中夫の転勤が入って
それきり免許取得ならずでした。
個人教授に払った18万円はドブの中でした。


諸々何にしても今後こんな不味い食事を食べるしかない?


病気を置いて何を贅沢言ってるんだか?


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大動脈瘤破裂の兆し

2019-02-21 22:07:23 | 心臓血管外科入院

病気の宣告を受け12月は特に忙しく過ごした

生死にかかわる病気なのでそれなりの準備が必要だった

まずは借りまくっていたネットの無料スペースを片端から解約していった

申し訳程度の遺言状は直筆でなくパソコンのドキュメントへ
貧民ゆえに財産も無く、家族への礼と願い事くらいだった

それからは12月のスケジュールをこなしながら入院の準備を進めた

その間、自分の身に起きた大ごとが実感としては結びつかず…
穏やかに心乱れることもなく過ぎて行った。




2009年12月30日


年賀状も早々に仕上げ、そろそろ暮も詰まってきたころに
胸部、背中、頭部にも痛みがともなうようになっていた

ことに台所仕事に苦痛を覚えた。
休みながら作業を進めるも次第に困難になり始めた。

正月の買い物は夫が私のメモを頼りに進めてくれた。
29日、私の声はほとんど人に伝えることが出来ないほどの声量になった。
かすれた上にヘリウムガスを吸い込んだような声になった。

風邪を引いた様子はない!


翌朝 晦日の朝は声は無音……?
声が出せない、出ない。

相変わらず胸部、背部に痛みが襲う。
この痛みは安静の状態を保てば感じない。

が、その日は晦日で正月料理の準備に入っていた。

数の子の塩抜きのために前日から水に晒し、今日は皮取り。
数の子を土佐醤油に浸し、松前漬けを作ったところで作業を止めた。


家族が心配し医者に行くよう再三勧める。
しかし、入院予定は翌15日である。
病院は休日に入っている。
何より億劫でたまらない私はそれを拒絶していた。

が、家族の身になって考えれば心配は当然で
自分の思いだけを通すのは間違いだと気付いた。

自分が逆の立場であれば何が何でも医者に行かせることは必至だ。


夫が病院に電話をかけ救急診療を受けることになった。
夫は手放せない用事があり後で私を追うことにし、
私は先にタクシーで病院にかけつけた。


「瘤破裂の危険がありますのでこのまま入院してください」

これが1度目の入院だった。


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弓部大動脈瘤

2019-02-21 20:10:10 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より

弓部大動脈瘤とその人工血管置換術とは



上の図は九州病院さまよりお借りしました。


一番好発部位とされる弓部大動脈
心臓から大動脈が出て180度下向きに方向転換するところで
脳及び腕に向かう重要な動脈が3本枝分かれしている部分に
瘤が出来ております。

大きさは縦径が6センチ以上に達し破裂のリスクが大きい。
女性の限界は5センチといわれます。


【手術の手順】

①まず人工心肺に乗せます

②体温を25度に下げます

③体温が下がったら循環を停止します

④体温25度で血液の流れがすっかり止まる

死体状態?

体温25℃になっていると臓器障害が進まなくなりますので、
これで手術するための時間が稼げます。

⑤そのあいだに瘤を切り、人工血管を縫いつけます。
 
私の場合、その前にバイパス2本の手術が入ります。
バイパスに使用する血管は両足ふくろはぎの静脈血管

⑥縫い終わったところから順次血流を流し始め、

⑦全部縫い終わったら復温し人工心肺から降ろします



【死に至るリスク】

致死的な合併症率は5~15%ということで、
他のあらゆる手術より高い合併症率を誇るオペ


【その他リスク】

肝臓や腎臓などのあちこちの臓器に同時に障害が出たり…
多臓器不全、血が固まりにくくなるなどの血液凝固異常など


オペ前は症状がまったくない。
(私の場合は歴然とあった)

そのリスクの高いオペをすることによる
術後の体への影響は壮絶であることが想像できる。


当時の私は声こそかすれてしまっていますが
体は何とか自由な動きが可能です。

自分の身に起きている事態を呑み込めないまま
意外に穏やかな日々を過ごしていました。




弓部大動脈瘤に関して当時は開胸手術のみの方法しかない。
そう聞いていましたが、ネット検索すると…
現在ではステントグラフト術が可能のようですね。
ケースにもよるのかもしれませんが…

これができれば体への影響が極めてリスク少ない
治療法となるはずです。

医学は日進月歩、日に日に進歩、進化してまいりますね。


(2019.02.21記↓)
現代の医学は進歩、進化し、弓部大動脈瘤を
ステントグラフトにより人工血管置換術を
試みる病院もあります。
まるで夢のようですね。


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弓部大動脈瘤の原因

2019-02-21 20:03:10 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


初診は2009年12月01日でした。


「タバコは?」(医師)

「4年前に止めましたが、ヘビーでした」(私)

「お酒は?」(医師)

「15年前に止めました…生活、荒れてますね」(私)

「………」(医師)


血圧は23歳より本態性高血圧症
壮年より高脂血症
悪玉コレステロール、総コレステロールともにかなりな数値

中性脂肪は一時350を超えていたかなぁ
そういえば、新潟の頃に保健所から栄養指導を受けたことがある

それでも、私だけは大丈夫
何の根拠もないただの願望にすぎない。。。

料理は好きではないけれど、家族のためにがんばった
栄養と健康を考え、しっかりしたメニューを作った。
美味しかった
いっぱい食べたのが悪かった!?

平均睡眠時間が2時間から5時間、これは原因として大きい。
よく働いた。
点訳ボランティアでも夜明け近くまでがんばった。
頑張り過ぎる性癖もその原因。

自業自得だけにするには可哀想かな?


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見落とされた数々の症状

2019-02-21 20:02:02 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


通常「弓部大動脈瘤」は無症状と言われています。
別の手術のときや健康診断の際のレントゲンに写り
初めて見つかるそうです。
わずかに、嗄声の症状が出る人もいるそうです。

私? 
そう、発覚する数年前に喉に違和感を感じ初めていました。
アデノイドが腫れて喉が詰まる感じが常にありました。
痛いような、痛くないような? 風邪でもないのに…

そんな症状が何カ月も続いて…そのうち声がかすれてきました。
大学病院の耳鼻科に紹介状を書いてもらい受診したのでした。

超音波検査も受け、MRIの検査もしていただきました。
ところが、MRIは咽頭部ではなく、何故か脳になっていました。

「脳ではないと思いますが…」

といいながら…突然脳のMRIを撮ってもらいたくなりました。


私は何を考えているのでしょうか??



結果「どこにも異常が認められません!」

これだけ喉に症状があるのに異常がない? ない? ないぃ?

「異常がないので治療もありません」



それから何度も家族や姉たちに「私の声 変よね?」と尋ねました
口を揃えて「イイヤ! 別にぃ」です。

結局 嗄声は私の気の所為にされてしまいました。



それから更に5年、当時は誰もが私の声は「変」だと言いました。
みんなは美声を失った私に同情してくれました。
でも もう遅いのです。


瘤で圧迫された声帯を瘤切除手術により
声が戻ることがあると書いてありました。
「戻ることがある」
だから戻らないことだってある」わけです。



それから私は日増しに体のしんどさが増して…
もう65歳までは生きられないのではないかと思うようになりました。
車の振動さえ苦痛になり始めていました。
遠出すれば3日は寝込む状態まできていました。

かかりつけ内科で24時間の心電図計(ホルター)を
装着していただいたり…
何度苦痛を訴えても原因は分からなかったのです。


人生のサイクルの中で、娘のお産を手伝いというのがあります。
関東まで出向きました。
お産の最中に伸びてしまいました。不甲斐ないことです。
その後も何かある度に寝込みました。

この折は強度の狭心症発作が出ていた模様。
誰もそれに気づかなかった。



母の最期の介護でもやはり何度もへたれました


後に分かったことですが…
これは全て私の心筋梗塞の一歩手前の狭心症の症状だったようです。


こうして原因も分からないまま、治療もされず…
手遅れ状態でも見つけてもらったことはありがたいことでした。(?)

(2009年12月)



そののちの苦痛を思うと少しもありがたいと思えなくなりました。


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紹介状

2019-02-21 20:01:01 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


病院に着いたのは8時45分ごろだった。
引率は長姉。
受付を通って2階の外来へ回った。

しばらくして一人のナースが応対に来た。

「空蝉さんの病気は呼吸器と紹介状にあるのですが、
 呼吸器はこちらではやっておりません。
 どこか別の病院に行かれたほうが宜しいかと?」

と言われた。


私自身は大動脈瘤であろうと疑っていたので
いつも遠慮がちな私もここで引き下がるわけにはゆかない!

「呼吸器? ではないと思うのですが、是非こちらの病院で
 受診したいのでお願いします」

と懇願した。



予約なしの初診だったが10時ころに呼ばれ診察室へ入った。

「動脈瘤の疑いがあるので今日はこれから5つほど検査を受けてください」

指示に従った。



掛り付け内科は何故呼吸器の疾病を疑ったのか?

???

採血、心電図、超音波、レントゲン撮影、造影CT撮影
検査はほぼ午前中に終わった。

外来の待合室の窓に広がるロケーションは私のいつものエリアだった。
カメラを抱えて野草撮り、野鳥撮りのコースだった。
飽きない眺めだった。


病院の前を通るとき…心臓疾患を持つここの患者さんのことを思ったものだ。
『心臓疾患なんて大変だよね、私には関係の無い病院のようだけど』

そんなことを思いながらカメラが趣味の私は
野草を、野鳥を求めて歩いたものだった。


朝日を見て、昼の日差しを浴びるロケーション…


検査結果で2度目の診察室に入ったのは3時過ぎだった。

医師は人体の絵の書かれた用紙に患部の絵を加筆した。

「病名は弓部大動脈瘤。破裂のリスクがあるので手術をお薦めします」

というものだった。


「この病気は薬による治療は不可能です。
  手術しか方法がありません。
 一旦破裂すると命は助かることはありません」


間髪を入れず

「はい、手術をお願いします!」

と私は応えていた。



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NT-proBNP値の上昇

2019-02-21 18:12:43 | 掛りつけ内科

午前4時前、喉の痛みで目ざめました。
エアコン禁止(轟音のため)なので電気ヒーター。
600wで使用していたので寒かったかな?

月曜日に掛かりつけ内科で大勢のインフル患者さんと
待合で同室したので感染したかしら?

それにしては関節痛がありません。
単なる冷えによる喉の炎症かもしれません。

今日は過日の採血検査結果を聞きに行く予定だったので
ついでに風邪の診察も受けました。

私が医院に行くときは、限定 膀胱炎かメニエルぐらい、
風邪で発熱しても自転車や徒歩ではいけないので行く
ことができません。

そういうときは残り薬を袋から必死に探します。笑
予備におまじないの風邪薬をいただいて帰りました。笑


さて、肝心の採血検査では甲状腺機能低下症は基準内でした。
では、このめまいは? 検査数値に異常はありません。
自律神経の不具合でしょうね。
勝手に自分で「冬季自律神経失調症」と名付けて
無理に納得させました。

基準をはみ出した11項目の数値は徐々に増しています。
気になったのは表題にあるNT-proBNP値が237です。
BNP数値がないのでどの程度の心不全度かは分かりません。

基準値は125以下となっています。
徐々に徐々にといったところなのでしょう。


ところで優しい姉は昨日の私のブログを見て心配して
自転車で医院にかけつけてくれました。

まっ、インフル患者が多いのに……何という優しさ。
私は姉の病院には一度も引率していません。

まあ、本当に感謝しかありません。
お姉さんありがとうございます。

夫もね、診察券を出してくれるのでいつも一番か
二番目に受診できます。
ありがたいことですね。

でも皆高齢になったのでそのうち引率してもらえなく
なるでしょうね。寂しいことです。

今日も膀胱炎の薬でのたうちました。
今日で終わりにしましょう!
最後の1錠は予備に残薬袋にメモ書きして入れました。
今日の風邪薬と一緒に。笑笑


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