忘れられない最終日

1月25日、通常出勤最終日の夕方、社から徒歩10分弱の最寄り駅に着いた･･･と思ったら、駅近薬局の陳列棚の隙間から、サンバくんの顔が見えました。驚いて二度見したわ！笑

「マンボイ、ありがとう」と花束を差し出してくれるサンバくん。

この日は10年ぶりの寒波が日本中を襲った、とてもとても寒い日。

「あのね、ここでね、マンボイのこと待ってたの」

寒さで鼻を真っ赤にして、待っていてくれたんだそう。

「今日はサンバくんの保育園の個人面談だったのね。だから仕事休みだったの。個人面談が終わってから、直ぐに電車に飛び乗って来たの。でも駅に何時頃に着くかわからないから、JちゃんにLineで聞いちゃった。そしたら4時12分頃にここにいるって教えて貰って」

そうそう、ワタクシ毎日歩く道も乗る電車も決まっています。駅に着くのはいつも4時12～3分頃。15分発の電車で帰宅しますから。笑

「皆のために、長い間仕事頑張ってくれて、ありがとうございました。これからはお返しできるように頑張るので、圧強めでも一緒にいてください」あはは～。自分で圧強いってわかってるの？笑

でもまさかこんな所まで来てもらえるなんて、思ってもいなかったから、サンバくんの顔を見た時は嬉しさの余り、倒れそうでした。

貧乏生活をしている娘にご馳走させる訳にもいかず。「一緒にご飯食べられる？」と聞いたら「ご馳走したいけど、それはちょっと無理だから･･･」そんなの誰が出したっていいじゃないの。一緒にお祝いしてくれるなら、喜んでままがご馳走しますよ～。でもその前に「公園行きたい！」というサンバくんの願いを叶えるべく･･･。

ん？これは何かの罰か？と思うほどに、夕方の公園は冷えました。

折角都内まで出て来たんだからと、以前住んでいた家の最寄駅で降りて、いつも家族で行っていた焼肉屋さんに行くことに。久しぶりに美味しいお肉やチゲなど、懐かしい味に舌鼓。ここでようやく身体が温まり、そしてじわじわと幸せが湧き上がって来ました。

第一夫と望まぬ離婚をし、この街に引っ越して来たのは、遥か30数年前。どんなことがあっても、子供たちを育てるんだ！という意気込みで、真剣に働き始めたのもその頃でした。

色んなことがあったけど、いつも周りの人たちに助けられ、支えられて今日があります。みんなに感謝･･･ですね。

次の出勤日は2月13日なので、連続して18日も休むなんて初めてのこと。休みに入ってまだ3日しか経っていないので、実はまだ実感はありません。あれ？そろそろ出社しなきゃかな？とか一瞬思ってしまう時がある。笑

遠くから「あ、サボテンさんだ！」とサンバくんが目聡く見つけました。「行ってサボテンさんに、こんにちはってしておいで」

ちょっと怖いのよねぇ。でもサボテンさんにタッチして上機嫌。

娘とサンバくんに貰った花束は、家に帰るとちょっとしんなり。早速水切りをして、翌朝にはこんなに元気になりました。

まだ9日間は出社するし、この日が終わりって訳じゃなかったんですけど、娘は通常出勤の最終日が決まった時から、サプライズをしようと思ってくれていたようでした。

この日部署ではさちこさんと2人。「本当にありがとうございました。相棒がさちこさんでよかったって、つくづく思うよ」という私の言葉に「そのセリフ、そのままお返しします。私ね、淋しいですよ。でもね、淋しいより、〇〇さんの様に一生懸命仕事をされて、退職後にご自分のやりたいことを精一杯やられるというそのことが、私の夢であり希望なんです。私もいつかそうなれるって思ったら頑張れるんです。だから〇〇さんらしく、うんと幸せに過ごしてくださいね」と言ってくれました。最後までなんて愛のある言葉を掛けてくれるんだろう･･･と胸が詰まりました。

有難くて嬉しくて、私にとって忘れられない日がまたひとつ増えました。みんな、本当に、本当にありがとう

嬉しくて泣いちゃった！
健忘症だけど、この日のことは忘れないよ～
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