多摩川の土手の散歩で、今朝、写真のような、藪の中に、スラムの小屋を見つけた。
これは、昨年までは、無かった色の建物で、どうも、9月の台風24号の後に造られ
たもののようだ。日本では、農耕で竪穴式の住居にすむことに、なれているのか、
このような笹薮や木立の所に、住まいをつくることが好きなのか。私は、37-38歳の
頃、子供が小学生であるころに、ボーイスカウトの隊長にさせられてしまったことがある。
この小学校の1-2年生が入る隊をカブスカウトと称し、この隊をまとめるのであるが、
夏休みなどの折は、泊りがけで近くの山へでかけることがあった。この場所での活動は、
4人ぐらいのグループに分かれて、自分達のすみかを自然に生えている材料を集めて造る
ことをやらせるのである。この場合、まず、どの場所に造るかをみんなで話し合って
決めることからスタートする。大木の割れ目とか、竹やぶの場所とか、川のそばをさける
とか、それ相応の工夫している。この作業には、自然の材料のみで、竹や笹や草や木材
を蔓などで結んで作っていた。また、食事の時は、火を起こすのは、摩擦の道具を使用
することを教え、それを使って食事を作り食べていた。このように、人は、本来大昔
の暮らしのような生活をしてみたいと思うのであろうか。この多摩川の土手で生活する
人も、このような自然を愛する人かもしれない。しかし、現在の子供達は、このような
自然の生活を経験していないし、また環境も恵まれていないのは寂しい。