戦後に鯨のスキヤキをよく食べたものだ。その味がわすれられないが、ここ数年食べ
てない。終戦後は、牛肉や豚肉は高価で牛のスキヤキの代わりに鯨のスキヤキが我が
家では定番であった。このころは、鯨は安価であり、今では、牛や豚の肉は当たり
前であるが鯨は見ることは、なかなかできないばかりか高価である。これは、昔は、
安く、現在は高いものとしての代表の松竹やあさり貝などと同じだ。この効果になった
原因が、今話題の捕鯨調査委員会による捕鯨の制限の実施であり、南極での捕鯨は、
調査によるものに限るとなり、その捕獲したものが、日本に入ってくるだけとなった
ためであった。この委員会を構成している多くの国は、ほとんど食肉として使用する
のではなく、その代表國がオーストラリアとニュージーランドであり、旗振りを行っている。
この国は、鯨は、サチやイルカと同様とみなして、かわいそうと思うらしい。しかし、
牛や豚や羊やカンガルーとどう違うのか我々には理解できない。たしかに、戦後には、
無制限に鯨をとっていたのは確かであるが、その後の規制で、相当に増えてきたのは、
確かである。つい最近、東京湾内で見つかった鯨が、それを表している。昔は、
アメリカの捕鯨船が漂流していたジョン万次郎を助けたのは有名であるが、このころは
無制限に、捕鯨が行われていた。これは、食料とゆうより、むしろ、油をとるためが
主て゛あったようだ。現在、鯨が多くなってきて、小魚がその餌食になり、漁民が
こまっている。このようなことから、政府がこの委員会を脱退し、近海での捕鯨に
踏み切ったことは、良かったと思う。すでに、この委員会を脱退している、
ノールウェーは捕鯨の大国であり、日本よりも早く実施したのは、賢いと思う。