本日も冬晴れの好天である。朝の散歩で、写真のように、近くの保育園の子供達が
公園で楽しく遊んでいるのが目に入り、写真に収めた。帰って来てから、太陽の恩恵
を受ながら、コーヒーを飲みながらの読書て゛ある。今読んでいる本は、司馬遼太郎の
(胡蝶の夢)と言うもので、その内容は幕末の頃に医学伝習所を開設し、日本の医学を
切り開いた人を中心にしたものである。この人の名を松本良順といい、その当時は、
医学といえば、漢方医学であり、江戸の徳川家の医者はすべてが、この漢方の医者で
あったがこの良順は、いち早く、当時の出島にいたオランダの医者から蘭方医学を
本から学んでいる。ペルーの来航後に刺激を受けてからは、実際に幕府が出島に
設けたられた海軍成所の軍医として長崎へ行き、オランダの医師のポンぺから医学
教育を受け、その技術をもって、後に徳川慶喜の主治医になっている。医学はこの後、
急速に現在の西洋医学が日本に伝わってくるのであるが、この人の功績は、日本で
活躍する有名な医者や産業革命で名を挙げた人々を育てる一人であったことが、この
本から読み取れる。江戸時代は、鎖国で、外国との交流は、長崎の出島だけであったが、
その出島から、オランダから持ち込まられたいろいろな情報が、日本の各地から集まった
人々から、本などで伝えられ、その刺激を受けた、良順のような人生まれたのである。
よくも、このような、日本の長崎と言う一部の出島から、良順が育った佐渡の島からも、
蘭方の医学書を入手できるほどに、情報が伝わっていたことには、驚くばかりである。