AKB48の旅

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「恋するフォーチュンクッキー」ヘビロテ中

2013年07月03日 | AKB
ちょっと思考実験。仮に「恋するフォーチュンクッキー」が総選挙曲の決め打ちだったとして、もしセンターが大島さんだったとしたらどうか。渡辺麻さんだったらどうか。そして、前田さんだったらどうなのか。

この中で、一番イメージを浮かべやすいのが、前田さんセンターバージョンのように思う。前田さんだと、明らかにムリ感が出る。この曲が持つ古くささとユルさと、敢えて言おう「香ばしさ」が、前田さんの醸し出す不器用感、研ぎ澄まされた緊張感と適合しない。前田さんが纏う一種独特の美しさと、水と油のような関係になる。違和感ありまくりだろう。

渡辺麻さんだとどうか。やはり王道アイドルというフィクションとの齟齬が半端ないだろう。渡辺麻さんが、時折見せるヅカ立ちや荒ブリキャラを前面に出してくるならともかく、現状のアイドルサイボーグポジを捨てないのであれば、この曲とは合わないのは明らかだろうと思う。

そして大島さん。大島さんなら、たぶんこの曲のハンドリングは、不可能ではないだろうとは思う。思うけど、それって永遠の2番手、スーパーサブとしての大島さんならばこその当たり前なんであって、けれども流石にセンターでコマネチやったら、絶賛よりは顰蹙をかう可能性が高いんじゃないか。つまりは、この曲における大島さんの立ち位置としては、2番手が最適任と言うことになる。

こうして無駄な思考実験をしてみて、あらためて気づけるだろうことは、この曲が実はさっしーにベストフィットなんじゃないかということ。少なくとも前田AKB時代であれば、決して出てこなかった曲ではないかということ。さっしーこそがAKB第2章だったことが明らかになった、何度かそう書いたけど、秋元康氏は、そんな「民意」に敏感に反応した、しっかりと一手先のリスクを取りに来た、そう言い切って良いんじゃないか。

「言い訳Maybe」と「フライングゲット」が前田さんに、「ヘビーローテーション」が大島さんに、それぞれジャストチューニングだったように、いやそれ以上に「恋するフォーチュンクッキー」は、さっしーにジャストチューニングされている。そしてその在り方こそが、メンバーにとって、そしてファンにとっての、新たなる、そして未知なる指原AKBの、再学習ということになるんだろう。