AKB48の旅

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DISCOVEY CHANNEL「見つけた、本当の日本 POPコーン・ドリーム」

2014年03月09日 | AKB
画面上の原題名は"SUPER JAPAN POP CORN DREAMS"だけど、その日本語”訳”は「見つけた、本当の日本 POPコーン・ドリーム」になってる。「現代日本を5つのテーマで描き、日本の精神の真髄に迫るシリーズ」とのことで、その一つとして、JKT48が取り上げられてる。

番組の内容的には、表面上は特に目新しいものはなかったように思う。仲川さんとメロディさんの関係性を中心に、JKT48とAKBGについての妥当な紹介という感じだったけど、そんなコンテンツ的な部分よりも、番組の言わば「背景」が非常に興味深かった。

使用言語は英語で、日本向けの番組ではないことは明らか。ではどこ向きなのか、ググってみると、日本の総務省がスポンサーとのことで、これが例の「クールジャパン・コンテンツの海外展開等の促進」予算で製作されたことが分かる。ターゲットはアジア・オセアニア諸国とのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/tnews/20140304-OYT8T00839.htm

番組内で主に語るのは、秋元氏と、もう一人"Reino R. Barrack"という人で、画面上の肩書きは"Senior VP, Business development Global Mediacom"となってる。やはりググってみると以下のページが見つかり、このレイノさんについての興味深い情報が分かる。

http://honnesia.doorblog.jp/archives/32576484.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK08010_Y2A200C1000002/

1984年生まれとのことなので、現在30歳前後になるんだろうか。祖父母が東京在住で、父親がグローバル・メディア社プレジデント・コミッショナーのロサナ・バラック氏。パリに留学し、東京メリル・リンチ勤務を経て、インドネシア最大のテレビネットワーク「MNC」役員に就任とのこと。

この辺りから醸し出される華麗な人脈の存在というのは、なかなか表面的には見えてこないところなんだけど、日本とインドネシアとの奥深い歴史的な関係を含めて、いろいろあるんだろう。まあ何にせよ、このレイノ氏は、インドネシアの上流階級出身で、輝かしい経歴を誇る、けれども実はヲタさんという理解で合ってそう。

英語も日本語も、そしてもしかしてフランス語も堪能と言うことで、日本人を、そして欧米人を深く理解されてるだろう故、インドネシア人としてのアイデンティティが疼くというのは、分かる気がする。その上での子供の頃から、日本のアニメと特撮に慣れ親しんだ、まさにオタク心性の持ち主なんだろう。エリートヲタさんの苦悩とか言ってみる。JKT設立のきっかけを担ったらしいことを含め、JKTを語るのに、これほどふさわしい人物はいないんじゃないか。

あとは目に付いたところでは、Harris Thajab氏が電通インドネシアCEOとのことで、ここにも電通の影が濃いことが分かる。秋元氏と電通の関係はもちろんのこと、氷山の一角のように、いろいろ見えてくるものがある感じかな。