AKB48の旅

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「高嶺の林檎」MV

2014年03月28日 | AKB
「高嶺の林檎」

ボーイ・ミーツ・ガール風味に青く光る石と来ると、どうしても飛行石、そしてパズーとシータを連想してしまう。たぶん製作サイドも、そこを意識しての絵作りなんだろう。そんなコンテクストを纏った上で、その2人が後の天文部?あるいはUFO部?のイケメン部長と山本さんになるという。ありがちではあるけど、その間の時の流れの物語がなんとなくなぞれるようで、シンプルに面白いと感じられる。そういう意味では、この展開はMVとして成功してるように思う。

ただ、その後のUFO円陣にベントラ、ベントラなパートは、その設定というかギミック自体が過去の遺物のように感じられてしまうし、円陣中央のアンテナのような作り物にして、たぶん「依り代」がなんとも旧態依然な形をしてて、しかもやって来たUFOは「未知との遭遇」の劣化コピーのようで、このあたり意図的にレトロ調を狙ったのか、それともターゲットが老人なんだとでも言うのか、なんか意味不明のような。


「プロムの恋人」

メンバーが扮する刑事ものの劇場版の予告編風という、またかよな的な企画かと思ったら、その刑事達が次々に殺されて行く、些か物騒な展開ということらしい。いろんな刑事物のパロディというかパクリというか、オマージュというか、そんなのがてんこ盛り。スタッフに、こういうのが好きな人がいるのかな。

「水切り」

歌詞に準じた川辺のロケと、レトロ調の電車とダンス。フィルム調の映像と相俟って、どこか懐かしさを感じさせる作り。今回のMVはどうしたんだろう。「高嶺の林檎」にしても「プロムの恋人」にしても、そしてこの「水切り」も、懐古調という点で共通してるような。次の「山へ行こう」は一見違うようでいて、見方を変えれば、アイドルMVとして「古典的」とも言えそうだし、何かそういう共通コンセプトの設定でもあったんだろうか。

「山へ行こう」

照明と撮影機材に拘った作りになってて、とりわけ印象に残るのが、きれいな髪の質感と張りのある表情のアップあたり。白間さんを筆頭に、みんなとても可愛く撮れててGJな感じ。「お数珠」というネタと小谷さんの表情がシュールだけど、アイドルのMVとして、普通に良いできだと思う。