タイトルは半ば冗談だけど、半ば本気かも知れない。「指原の乱」が終わってしまった。こんなに面白かったテレビ番組は近年なかったように思うし、毎回毎回が待ち遠しかった。なので、終わってしまったことが、本当にさみしく感じられる。いちおう、「秋の陣か冬の陣」にて再開の可能性についてのネタ振りはあったけど、そこはテレビ業界のことなんで一寸先は闇というかトリ頭。何の保証にもならないことは言うまでもない。一切期待することなく、それでも期待するしかないか。
さてと、この「指原の乱」という、快作にして異形の番組について、あらためて振り返って考えてみる。そのとんでもなさについては、私が力こぶってわめくまでもなく、見てた人なら伝わってることだろう。では何が凄かったかというと、ほとんどが放送できない会話に終始したから、とかでは決してない。放送できても、ゲスい内容に埋め尽くされてたからでもない。もちろんのこと、単なるさしヲタさん向けの冠番組だったから、というのもありえない。
視聴率的には大苦戦だった模様で、番組中でも繰り返し自虐ネタに使われてたし、最終回での番組終了の理由の一つとしても、冗談めいた口調で上げられていた。その一方で、福田監督の自己申告ではあったけど、業界視聴率の高さ、業界内での評価の高さが、この最終回含め何度も披瀝されてた。それが嘘じゃない証拠はもちろんないけど、そんな嘘を敢えてつく必要もないだろうし、その通りと受け取ろう。つまりは、この「指原の乱」は、プロ受けしたんだと見て良いと思う。それが何を意味してるのか。福田監督の以下の発言が、ざっくり答えになってるんじゃないか。
「さっしーのスケジュールがあるのに、周りのスケジュールがなくて終わる」
裏返して言うなら、周りのスケジュールが空いてたんで、「指原の乱」という低予算にしてトンデモな企画ものをやった。指原さんというおもちゃにして、前代未聞の飛び道具を得た業界人達が、一瞬の隙を突いて、やりたい放題の番組を作っちゃった。それだけだと単なる自己満に過ぎなかったかも知れないのに、そこは動いた業界人のモノが違った。結果、指原さんという怪物のそのまんまを番組にしたかのような、この「指原の乱」という快作が出来上がってしまった。
けれども、そんな「ローマ人の休日」(←冗談ですよ、為念)は過ぎ去ってしまった。そこに梁山泊の如くに集ったプロフェッショナルな人々は、クリエイターとしての一時の夢を見た後、アベノミクス好景気のせいで予算が付いたんだろうか、また現実に立ち戻って、それぞれの持ち場へと戻らなければならなくなった。ある者は月9へ、ある者はゴールデンへ。そんな説明が、このプロフェッショナル達の実情を、よく表現してると見なせるんじゃないか。
彼らがまた暇になって予算がなくなれば、再び戻ってきてくれるに違いないと信じよう。あんまり言いたくはないけど、消費税不況になって「指原の乱 秋の陣」が還ってくることを、期待することなく待つこととしたい。
さてと、この「指原の乱」という、快作にして異形の番組について、あらためて振り返って考えてみる。そのとんでもなさについては、私が力こぶってわめくまでもなく、見てた人なら伝わってることだろう。では何が凄かったかというと、ほとんどが放送できない会話に終始したから、とかでは決してない。放送できても、ゲスい内容に埋め尽くされてたからでもない。もちろんのこと、単なるさしヲタさん向けの冠番組だったから、というのもありえない。
視聴率的には大苦戦だった模様で、番組中でも繰り返し自虐ネタに使われてたし、最終回での番組終了の理由の一つとしても、冗談めいた口調で上げられていた。その一方で、福田監督の自己申告ではあったけど、業界視聴率の高さ、業界内での評価の高さが、この最終回含め何度も披瀝されてた。それが嘘じゃない証拠はもちろんないけど、そんな嘘を敢えてつく必要もないだろうし、その通りと受け取ろう。つまりは、この「指原の乱」は、プロ受けしたんだと見て良いと思う。それが何を意味してるのか。福田監督の以下の発言が、ざっくり答えになってるんじゃないか。
「さっしーのスケジュールがあるのに、周りのスケジュールがなくて終わる」
裏返して言うなら、周りのスケジュールが空いてたんで、「指原の乱」という低予算にしてトンデモな企画ものをやった。指原さんというおもちゃにして、前代未聞の飛び道具を得た業界人達が、一瞬の隙を突いて、やりたい放題の番組を作っちゃった。それだけだと単なる自己満に過ぎなかったかも知れないのに、そこは動いた業界人のモノが違った。結果、指原さんという怪物のそのまんまを番組にしたかのような、この「指原の乱」という快作が出来上がってしまった。
けれども、そんな「ローマ人の休日」(←冗談ですよ、為念)は過ぎ去ってしまった。そこに梁山泊の如くに集ったプロフェッショナルな人々は、クリエイターとしての一時の夢を見た後、アベノミクス好景気のせいで予算が付いたんだろうか、また現実に立ち戻って、それぞれの持ち場へと戻らなければならなくなった。ある者は月9へ、ある者はゴールデンへ。そんな説明が、このプロフェッショナル達の実情を、よく表現してると見なせるんじゃないか。
彼らがまた暇になって予算がなくなれば、再び戻ってきてくれるに違いないと信じよう。あんまり言いたくはないけど、消費税不況になって「指原の乱 秋の陣」が還ってくることを、期待することなく待つこととしたい。